老化や病気を招くとして、問題視されている糖化。最近よく見聞きするようになったイメージがありますが、「体内のたんぱく質が糖と結びついて劣化した物質AGEに変化する」という概念がアメリカの医学論文で発表されたのは今から35年も前なんですって。
そう説明してくださったのは、AGE研究の世界的権威である昭和大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門の山岸昌一先生。
「AGEが溜まっている人ほど老けた見た目になり、早死にすると長年の研究であきらかになっています」
AGEがコラーゲンを劣化させるのでしわやたるみが出来やすくなり、肌はしなやかさを失うことに。さらに腸内細菌を悪玉化させるので病気にかかりやすくなるほか、体は硬くなってきて握力が弱くなってくる傾向もあるとか。う〜む、握力…。ドキッとしたのはきっと私だけではないはず(汗)
AGEは体内で作られるだけでなく、喫煙や食事などから体に取り込まれて代謝されずに留まってしまうのもやっかい。1度体内に溜まったAGEは、量が半分になるまで15年はかかるのだそうです。
こちらは、山岸先生が監修した糖化リスクのチェックリスト。さて、あなたのリスクはいかほどに?
AGEを抑えるために
AGEを抑えるには、上のチェックリストに当てはまらない食事や生活習慣を心がけること。
そしてもうひとつ、抗AGE効果があると期待されているのがブロッコリースーパースプラウトです。毎日25g(半パック)を2カ月間食べるという調査を行ったところ、血中AGEレベルが有意に低下、アンチメタボの効果もあるという結果が出たそうですよ。
村上農園が生産・販売しているブロッコリースーパースプラウトは、ファイトケミカル「スルフォラファン」を高濃度に含む発芽3日目のブロッコリーの新芽。一緒に写っているのは、管理栄養士の麻生れいみ先生考案のブロッコリースーパースプラウトを使った簡単レシピ。左より「ブロッコリースーパースプラウトとさきいか、大根の梅肉あえ」「ブロッコリースーパースプラウトとアボカドのスムージー」「ブロッコリースーパースプラウト、豚肉、トマトの冷しゃぶサラダ」。
ブロッコリースーパースプラウトは和洋中どんな料理にも合うクセのない美味しさ。村上農園のサイトでは、ほかにも参考にしたいレシピがいろいろ紹介されています。
取材・文/佐藤素美