お酢+玉ねぎ+オリーブオイル。体に効く素材のゴールデントリオです。酒井美香さんの「お酢の玉ねぎドレッシング」は、調味料としていろいろな料理に威力を発揮してくれるので、知らず知らずのうちにお酢をたくさん使えて便利! 作り方も簡単なので、ぜひ常備してください。
今回レシピを教えてくださったのは・・・
数々の人気店でメニュー開発に携わる料理研究家。ひねりの利いたスパイスやハーブ、雑穀使いと、シンプル&ナチュラルなデリレシピに注目が集まっている。松浦弥太郎さん主宰のサイト「くらしのきほん」の料理担当も。
下ごしらえに、ソースに。
「玉ねぎドレッシング」は
保存性も高めてくれる最強調味料
お酢と油、玉ねぎで作る「お酢の玉ねぎドレッシング」。料理研究家の酒井美香さんは、オリジナルの玉ねぎドレッシングを冷蔵庫に常備しています。
「お酢とオリーブオイルのおかげか、玉ねぎのツンとした刺激が抑えられて酸味がマイルド。しかもコクがあってすっきりした味わいです。そしてこれ、ドレッシングとはいうものの、実はすごい“万能調味料”なんです! いろんな料理の味を深め、保存性も高めてくれるので、とても重宝しています」
サラダはもちろん、肉や魚介類の下ごしらえに。これで肉をマリネすると驚くほど柔らかくなります。さらに肉や魚介料理、パスタのソースに、スープの隠し味に、野菜や雑穀のマリネに。好みのスパイスやハーブ、調味料をプラスするだけで、異なる味わいのドレッシングやペーストに早変わり。
「これに刻んだゆで卵を加えただけのタルタル風ソースは、さっと焼いた魚や肉に添えたり、野菜のディップにしたり。何にでも使えるよう、塩分は控えめにしてあります。味見をして、必要であれば塩をプラスしてください」
玉ねぎはすりおろすと酵素が体内で吸収されやすくなり、タンパク質の消化を促してくれます。また、硫化アリルという玉ねぎの成分は血液をサラサラにし、高血圧や動脈硬化を防ぐ働きも。
「作るのはとても簡単です。すべての材料をミキサーで攪拌するだけ。ミキサーがなければ、すりおろして混ぜてもいいでしょう。作ったら半日ほど常温でなじませるのがコツ。私は玉ねぎをぬか漬けにしたもので作ることもあります。発酵の力で、さらに熟成された味わいに。これもおすすめです」
お酢の玉ねぎドレッシングの作り方
●材料(作りやすい分量)
- 玉ねぎ…200g
- ピュアオリーブオイル…300㎖
- 白ワインビネガー…150㎖
- ブラウンシュガー…大さじ3
- レモン汁…大さじ2
- 塩…大さじ1
- マスタード…大さじ1
- にんにく…1片
- 黒こしょう…少々
●作り方
玉ねぎをざく切りにして保存瓶(またはボウル)に入れ、残りの材料をすべて加える。
スティックミキサーでよく攪拌し、そのまま密閉して保存。スティックミキサーが入る大きさの保存瓶がなければ、ボウルで攪拌し、瓶に移します。スティックミキサーの代わりに、フードプロセッサーでも。
半日ほど常温におき(味をなじませるため)、その後は冷蔵庫へ。1カ月半〜2カ月保存可能。エクストラバージンオリーブオイルは味が強く、苦味を感じることもあるので、ピュアオイルがおすすめです。
撮影/竹内章雄 レシピ・料理/酒井美香 スタイリスト/大畑純子 構成・原文/北村美香