寒い季節に恋しくなるのが体も心も温めてくれるスープ。さらに食材の組み合わせ次第でさまざまな不調改善効果も。最初は、腸内環境を整えて、免疫力を強化してくれる発酵食品を使った、体も心も温めてくれるスープをご紹介します。
レシピを教えていただいたのは・・・
Atsushiさん
ライフスタイルプロデューサー。野菜ソムリエプロ。漢方養生指導士初級。ヘルシーできれいになれるスープレシピが大人気に。『やせる! キレイになる! ベジたんスープ50』(小学館)など著書は累計43万部超え
栄養素と漢方の観点から不調改善によい食材をミックス
美と健康によいスープを提案してくれたのがAtsushiさん。
「僕のスープは、タンパク質と食物繊維がしっかりとれるので、代謝の低下を防げますし、血糖値の上昇も緩やかで食べても太りにくいのが特徴。それに加えて、今回紹介するスープは、栄養素と漢方の観点から、不調の改善によい食材を複数組み合わせています。
また、かつおだしのイノシン酸、味噌のグルタミン酸などといった旨味成分は、2種類以上掛け合わせるとおいしさが倍増するという法則があって、僕のスープは必ずそのようにしています。一人分ずつ、電子レンジで簡単にできるレシピなので、ダイエットに一日スープだけにするのもおすすめです」
<免疫力>
腸内環境を整えて免疫力強化
納豆・キムチ・味噌・酒粕~4つの発酵食品のスープ
●材料(1人分)
- 納豆……1パック
- 白菜キムチ……50g
- にんじん……30g
- えのきたけ……30g
- 大葉……5枚
<A>
- 鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ1
- 白すりごま……大さじ1
- 酒……小さじ2
- にんにく(チューブ)・しょうが(チューブ)……各小さじ1
- 水……200㎖
- 味噌……小さじ1
- 酒粕……小さじ2
●作り方
- 1.キムチは粗みじん、にんじん、大葉はせん切り、えのきたけは石づきを取り3㎝幅に切る。
- 2.耐熱ボウルに大葉以外の材料とAを入れ軽く混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして電子レンジ(500W)で4分加熱する。
- 3.②に味噌、酒粕を加えて混ぜ合わせ、器に盛り、大葉をのせる。
この食材が効く!
納豆、キムチ、味噌、酒粕と4つの発酵食品を使用。乳酸菌や麹菌が腸内環境を整え、免疫力アップをサポート。納豆のコクやキムチの酸味が味噌や酒粕でまろやかになり、絶妙な味わいに。
スープの旨味をアップするおすすめ調味料
加えるだけでスープの味がグッとおいしくなるという、Atsushiさんおすすめの調味料4つはコレ!
他の旨味と掛け合わせて
ナンプラー
「カタクチイワシを発酵させて作る、日本の魚醤のような調味料。旨味成分のグルタミン酸の含有量が調味料の中でトップクラス。イノシン酸が多いかつおだしなど他の旨味成分と掛け合わせれば、おいしさ倍増」
スープの味が足りないときに
パルメザンチーズ
「旨味成分のグルタミン酸の多さはナンプラーと同じくトップクラス。高タンパク低糖質なのでダイエットもサポート。スープの味が物足りないときに加えれば、旨味とコクが増して満足度の高い仕上がりに」
スープに優しい酸味をプラス
黒酢
「白米が原料の酢と違い、黒酢は玄米が原料で、栄養価が高いのが特徴。9種類の必須アミノ酸や疲労回復にいいクエン酸も含有。まろやかで豊かなコクがあり、スープに優しい酸味をプラスしたいときなどに」
適度な酸味とコクが加わる
粒マスタード
「スープに適度な酸味とコクを加えてくれるのがマスタード。代謝促進や脂肪燃焼効果が。粒マスタードならプチッとした食感も楽しめます。和・洋・中・エスニックとどんなスープにも合い、使い勝手抜群」
体に効く!健美スープ&鍋でご紹介したレシピは、下のリンクから読むことができます。
【特集】体に効く!健美スープ&鍋
撮影/神林 環 スタイリスト/洲脇佑美 取材・原文/和田美穂 撮影協力/UTUWA