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更年期の寝汗が気になるときは「ホタテときのこのホイル焼き」を!/おうちでできる薬膳レシピ 

更年期症状のひとつとして、寝汗に悩んでいる人も少なくありません。そんな人はどんなものを食べたらいいのでしょうか? おいしく改善する方法を、薬膳料理研究家の谷口ももよさんに提案してもらいました。

潤いを補い熱を鎮めるホタテに、きのこやレモンの香りを添えて

薬膳レシピ ホタテときのこのホイル焼き 真四角

更年期症状の悩みで多いのが「寝汗」です。寝ているときに尋常ではない汗が出て、朝起きるとパジャマがぐっしょり、枕やシーツまで濡れているという人もいるほどです。発汗量はそれほどでなくても、寝汗のために何度も目が覚め、寝不足で慢性的な疲労を抱えている人も少なくありません。

 

「東洋医学では、寝汗は『水』や『血』が不足して、熱を冷ましたり、潤すものが不足して、体に熱がこもっている状態です。寝汗のことを『盗汗(とうかん)』と言うように、まさに寝ている間に水分と気が盗まれて、体はカラカラに乾燥してしまいます。

 

こんなときは、体に潤いを取り戻し、熱を冷ます食材をとることが大切です。

 

おすすめは海の食材です。なかでもホタテは栄養価が高く、肝と腎の働きを高めて、体に潤いを与え、乾燥やほてりを鎮めてくれる優秀食材。

 

これに、生命エネルギーである『気』を補い、免疫力を高めてくれるきのこ類のしめじえのき、爽やかな香りでストレスや疲労を軽減してくれるレモンを合わせました。

 

今回はこれらの材料の旨味と香りを閉じ込めるためにホイル焼きに。バターにも体を潤す作用があるので、たっぷり使います。あれば、クコの実をプラスしてください。クコの実も潤いを補う効果が高く、滋養強壮や老化防止に役立つので、常備しておきたい食材です」(谷口ももよさん)

 

【薬膳ポイント】

薬膳レシピ ホタテときのこのホイル焼き

ホタテ

寝汗で失った水分を補い、肝と腎の働きを高めてくれるので、疲労回復やアンチエイジングの効果があります。ほかに、のぼせやめまい、視力の低下、頻尿の改善に。また消化吸収を高めてくれるので、食欲不振や消化不良の改善にもおすすめです。

 

【材料 2人分】

ホタテ 6~8個

しめじ 適量

えのき 適量

バター 大さじ1

オリーブオイル 大さじ1/2

塩・こしょう 各少々

しょうゆ 小さじ1

レモンスライス 2枚

クコの実 2粒

 

【作り方】

1 ホタテは食べやすい大きさに切り、しめじとえのきは小房に分ける。

2 広げたアルミホイルにバター少々(分量外)を塗り、そこに①をのせ、バター、オリーブオイル、塩、こしょう、しょうゆ、レモンスライス、クコの実をのせる。

3 アルミホイルを閉じて、魚焼きグリルかトースターで12分ほど加熱する。

 

「ホイルを開けると、閉じ込められていたきのこやレモン、バター、しょうゆの香りがふんわりと広がり、食欲をそそります。ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもおすすめの一品です」

 

 

【教えていただいた方】

谷口ももよ
谷口ももよさん
薬膳料理研究家
公式サイトを見る
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国際中医師、国際薬膳調理師、一般社団法人「東洋美食薬膳協会」代表理事、「世界中医薬学会連合会」理事、一般社団法人「日本豆腐マイスター協会」理事。 「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単でおいしい薬膳レシピを提案。ヘルシーな豆腐や野菜を中心にしたベジ料理にも精通している。料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、2015年『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』と2017年『べジ薬膳』で健康料理部門グランプリを受賞。日本における薬膳料理研究家の第一人者として、TVや女性誌などのメディアでも幅広く活動中。6冊目の新著『女性の100の不調を整える薬膳と漢方』(エクスナレッジ)が10月15日発売。 谷口ももよ先生 新刊書影    

 

撮影/フルフォード海 取材・文/山村浩子

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