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老眼や目の疲れ対策に「黒米と黒豆、ほうれん草のお粥」/おうちでできる薬膳レシピ 

近くのものが見えにくくなる老眼、ピントが合いにくくなった、目が疲れるなどの目の不調は、40歳を過ぎた頃から自覚しやすくなります。そんなときに助けになる食材や料理はあるのでしょうか? 薬膳料理研究家の谷口ももよさんに提案していただきました。

目の衰えには黒い食材で「肝血(かんけつ)」を補う!

薬膳レシピ 黒米と黒豆、ほうれん草のお粥 縦写真

近くのものを見てから遠くに視線を移すと、すぐにピントが合わない、近くが見えにくくなったということはありませんか? それは老眼の始まりかも!?

 

「薬膳ではこうした老化現象は、『肝(かん)』の血である『肝血』の不足、そして生命エネルギーを司る『腎(じん)』の衰えと考えます。このふたつが弱ることを『肝腎陰虚(かんじんいんきょ)』といいます。そんな肝腎陰虚には黒い食材がおすすめです。

 

黒い食材の中でも、今回は黒米と黒豆をセレクト。これらを白米に混ぜコトコト煮て、体に優しいお粥に仕上げました。

 

黒米や黒豆、黒ごまの黒い色はポリフェノールの一種であるアントシアニンです。アントシアニンには抗酸化作用があり、老化防止や目のトラブルに役立つことで知られています。薬膳では肝血を補い、腎の働きを助け、老化現象とされる老眼や白髪などによいとされています。

 

具には、さらに血を補充し、巡りをよくするほうれん草をプラス。

 

豆は長い時間浸水する必要があることで敬遠されがちですが、黒豆は事前によく炒っておくと、浸水の必要がなくすぐに使えます。炒った黒豆は密閉容器に入れて、常温で1カ月保存できます」(谷口ももよさん)

 

黒米は白米と一緒に炊くと、紫色のご飯に仕上がります。そこに鮮やかなほうれん草のグリーンで彩りを添えた、滋養たっぷりのお粥に!

 

【薬膳ポイント】

薬膳レシピ 黒米、黒豆、黒ごま 素材写真

黒米

別名、古代米、長寿米とも呼ばれ、日本のお米のルーツといわれています。白米よりも体内の活性酸素を除去する効果が高く、毛細血管を強くして血流を促すことから、老眼や眼精疲労の改善によいとされています。消化器の健康を保ち、食欲増進や下痢止めの効果も。

 

黒豆

ポリフェノールの一種である天然色素アントシアニンが豊富で、抗酸化作用があるのでアンチエイジング効果が期待でき、老眼や白髪の予防におすすめです。ほかに利尿作用があり、血流を促すので、むくみ、耳鳴り、月経不順などにも。料理に使うほか、黒豆茶にしても手軽でおいしい。

 

黒ごま

血を補い、ホルモンバランスを司る「腎」の働きを助け、体を潤してくれるため、目の疲労をやわらげる働きがあります。

 

【材料 2人分】

白米 1/2合

黒米 大さじ2

黒豆 大さじ2~3

黒ごま 大さじ1

水 600㎖

ほうれん草 1/2把

塩 少々

 

【作り方】

1 黒豆は前もってしっかり炒っておく。もしくは水に1日浸す。

2 鍋に洗った白米と①、黒米、黒ごま、水を入れ、40分ほどコトコトと弱火で煮る。炊飯器を使う場合は、同材料をすべて入れてお粥モードで炊く。

3 ほうれん草はさっとゆでて水気をきり、食べやすく刻む。

4 ②を器によそい、③をのせ、好みで塩を加えながら食べる。

 

「鍋で炊くのが面倒な場合は、炊飯器のお粥モードでもOK。ほうれん草の代わりに、にんじんやかぼちゃでもいいでしょう。いずれも、食べやすく切ってゆでて最後にのせます」

 

 

【教えていただいた方】

谷口ももよ
谷口ももよさん
薬膳料理研究家
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国際中医師、国際薬膳調理師、一般社団法人「東洋美食薬膳協会」代表理事、「世界中医薬学会連合会」理事、一般社団法人「日本豆腐マイスター協会」理事。 「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単でおいしい薬膳レシピを提案。ヘルシーな豆腐や野菜を中心にしたベジ料理にも精通している。料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、2015年『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』と2017年『べジ薬膳』で健康料理部門グランプリを受賞。日本における薬膳料理研究家の第一人者として、TVや女性誌などのメディアでも幅広く活動中。6冊目の新著『女性の100の不調を整える薬膳と漢方』(エクスナレッジ)が10月15日発売。 谷口ももよ先生 新刊書影    

撮影/フルフォード海 取材・文/山村浩子

 

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