おいしいかぶが店頭に並んでいますね。これから5月ごろにかけては、春が旬の大きめで実質の柔らかなかぶが多く出回ります。
今回はたっぷりいただく鍋をご紹介します。材料はシンプルに、かぶと豚のこま切れ肉、油揚げ。かぶを薄くしゃぶしゃぶのようにスライスすることで、やわらかく味がよく染み、眼にも新鮮です。
かぶは「日本書紀」にも登場する古くからある野菜。全国各地に様々な在来種もあります。3月~5月の「春かぶ」と10月~12月ごろに旬を迎える「秋かぶ」があります。春のかぶはやわらかい食感で生食やさっと火を入れるだけの料理に向いています。
実にはアミラーゼが豊富に含まれているので、胃もたれや胸やけなどの症状を改善する効果があり、葉にはビタミンC、そして強い抗酸化作用が期待されるβ-カロテンも多く含まれています。実も葉も丸っといただきましょう。
葉にどんどん水分を奪われてしまうので、購入後はすぐに葉と実に切り分けておくこと。別の野菜と考えて別々に使うのも〇。葉は炒めてごはんにまぜて菜めしにするのもおすすめです。
今回はつゆだくのお鍋ではなく、軽い煮物のようなさっぱりとした仕上がりの、春を待つ鍋料理です。
柔らかく味が染みたかぶと、同様に味が染みた油揚げ、豚と一緒にさっぱりと塩とレモンで味わってみてください。もちろんポン酢でも。
かぶと豚、おあげのすっきり鍋
材料
かぶ:2個(大き目のもの、200gほど)
かぶの葉:2~3茎分
豚コマ:200g
油揚げ:2枚
*醤油:小さじ1
*酢:小さじ1
○酒:50ml
○水:50ml
○塩:2つまみ
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作り方
①油揚げは熱湯をかけて油抜きする。7mm幅に切る。
②豚肉に醤油と酢を揉みこむ
③かぶはスライサーを使って薄い輪切りにする。葉は小口切りにする。
④鍋に①、②、③をいれ、酒、水、塩を加えて、中火にかける。ふつふつと沸いてきたら、ふたをして肉に火が入るまで7、 8分加熱する。
⑤全体をさっくりと底からまぜ、とりわけながら、レモンと塩で食べるのがオススメ。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!