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「ちょい足し」でコツコツとる/食物繊維の効率的なとり方⑤

体に必要な1日分の食物繊維を一度にとろうとすると、大変で長続きしないものです。ではどのように摂取すればよいのでしょうか? 大妻女子大学家政学部 食物学科教授の青江誠一郎先生にお伺いしました。

 

お話を伺ったのは

青江誠一郎さん 大妻女子大学家政学部 食物学科教授

青江誠一郎さん
Seiichiro Aoe

大妻女子大学家政学部 食物学科教授。日本食物繊維学会理事長。雪印乳業技術研究所研究員などを経て現職。近著に『最強! 毒出しごはん』(河出書房新社)

 

単一ではなく、複数の食材からとる

 

健康を目的にしたどんな食事法も同じですが、体にいいからと単一の食品を食べ続けても効果が上がりません。前回ご紹介した3種の食物繊維が豊富な食材―穀類、海藻類、いも類、豆類、きのこ類、野菜や果物をバランスよくとるのが理想的。

 

「さらにほかの食材、例えば、玉ねぎや大豆などはオリゴ糖(ルミナコイドの一種)が豊富で、やはり腸内細菌のエサになります。果物にもさまざまな食物繊維が含まれます。1000種類もある腸内細菌を元気にするためには、食品は幅広くまんべんなく食べて、多種類の食物繊維をとることが肝要です」

 

単一の食品しか食べられていないイラスト

 

 

ちょい足しするだけでぐんとアップ!

 

「食物繊維を一度に大量にとろうとすると大変だし、長続きしません。“ちょい足し”習慣を身につけるのが成功の秘訣です」。

 

例えば、豆腐の味噌汁にわかめをプラスするなど、小さな積み重ねをコツコツ行う“ちりつも”が大切。同様に、白米に大麦を加えたり、ヨーグルトにきな粉を、サラダにはゆでた豆や大麦、ナッツをトッピングすれば、おいしく食物繊維が増量できます。

 

「おやつにりんごやプルーンを食べるなど、間食で取り入れるのもいい方法です」

 

ちょい足しする食品と一食分の食物繊維量の表

※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より算出

 

いつものおかずやおやつに、食物繊維豊富な食材を足す習慣を。

 

 

イラスト/斎藤直樹(ベリーマッチデザイン) 取材・原文/山村浩子

 

 

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