9月のニューヨークのファーマーズマーケットは、夏野菜と秋野菜が入り混じる楽しい時期です。「あ~キュウリはもう売ってないんだ。残念!」「あ、枝豆まだ売ってる!来週もあるかどうかわからないから買っておこう!」など、「今ならまだ買える新鮮な夏系野菜」に目が向きがちです。
その中でも、まだまだわんさと葉っぱをつけて「買って~」とアピールしてくるかのように感じられるのがバジル。
バジルは体内で必要なだけビタミンAに変換されるベータカロテンが豊富!ビタミンAは、肌と粘膜の健康を保つ手助けをしてくれます。抗酸化作用の強いビタミンEと、骨にカルシウムが沈着するのを助けるビタミンKも多く含んでいます。
でもバジルってもたないですよね!葉っぱが痛まないうちに大量消費したい時は、フードプロセッサーでどろどろにしてバジルソースにすることが多いです。きれいに洗って水気をとったバジルの葉っぱを小さいフードプロセッサーいっぱい入れ、ざく切りにしたニンニク2つ、オリーブオイル、塩胡椒を加えてつくります。
これにさらに松の実を加えると「ペストソース」と呼ばれるパスタソースになります。でも、パスタばかりですと飽きてしまいますので、パスタ以外のお勧めのバジルソース活用法をご紹介します。
バジルソース入りピンチョス
スペイン料理の食材店で見かけるピンチョス。そこにバジルを使いたいと思った時、バジルソースがぴったりでした!
スライスしたバゲットの上にバジルソースをのせます。その上にローストして適当な大きさに切った赤パプリカ、ホワイトアンチョビをのせ、赤いプチトマトを刺したピックを上から真ん中に刺しました。赤と緑がきれいなフィンガーフードができあがりました。おもてなしにピッタリです!
ホワイトアンチョビはアンチョビの酢漬けで、塩辛くありません。手に入らない時は、オリーブで代用していただけたらいいと思います。
バジルソース入りサラダ
バジルソースをドレッシング代わりに使ったサラダです。
トウモロコシは1/2本分の実を芯から外し、沸騰して塩を少しだけ入れたお湯で30秒から1分くらい茹でてザルにあげます。同量のキュウリは小さな角切りにします。トウモロコシとキュウリをボウルに入れ、ドライクランベリーと粗く刻んだ胡桃を適量加え、最後にバジルソースを適量入れて全体を混ぜました。
塩胡椒やオリーブオイル、ビネガーを加えなくてもバジルソースだけで味が決まりました!クランベリーの甘み、胡桃のコクがきいていて、この2つを加えて正解だったと思います。サラダとして食べる他、肉料理やシーフードの付け合わせにも向いています。色的に、ちょっと大人っぽいサラダになりました。
洋風しゃぶしゃぶサラダ
しゃぶしゃぶサラダといえば和の料理ですが、バジルソースをかけて洋風しゃぶしゃぶサラダはいかがでしょう。
野菜は、ここではトマトとセロリを使いましたが、お好みの野菜を2~3種類ミックスしてお皿に盛り付けてください。鍋にお湯を沸騰させ、いったん火をとめてしゃぶしゃぶ用の牛肉を入れ、火が通ったら引き上げます。粗熱がとれたら野菜の上にのせ、その上にバジルソースをかけて、最後にフードプロセッサーで砕いたピスタッチオをトッピング。ちょっと目先の変わった洋風しゃぶしゃぶサラダは、野菜とお肉がバランスよくとれる1品となりました。