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「人生100年時代とかいわれていますが、人生がまだ半分も残っていることにげんなりします」/人間関係、仕事、セックス…アラフィフの”モヤモヤ”を一刀両断!藤森かよこの「読むワクチン」

お金、健康、趣味や友達。こうした幸せな老後の必須事項が、自分の未来にはどれかが欠けていそう。そのうえ現代は「人生100年時代」といわれていて、アラフィフの自分には、まだ人生が半分も残っている…。何かが欠けたあと、あまり長生きしたくないと憂鬱な気分になってしまうモヤモヤに、藤森かよこ先生が贈る言葉のワクチンとは?

言葉のワクチンを打ってくださった方(回答者)

藤森かよこ
藤森かよこさん
福山市立大学名誉教授、文筆家
公式サイトを見る

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。岐阜市立女子短大、金城学院大学短大部、桃山学院大学、福山市立大学を経て、福山市立大学名誉教授。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者で、アイン・ランドの大ベストセラー『水源』『利己主義という気概』(ともにビジネス社)を翻訳。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性』(すべてKKベストセラーズ)、『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』(大和出版)、『ニーチェのふんどし』(秀和システム)などがある。

 

<54歳フリーランスのモヤモヤ>

「人生100年時代」という言葉をよく聞きますが、私はこれを聞くとげんなりします。

だとすれば、私の人生はまだ半分で、この先もう約50年も生きなければならないということ。

お金があって、体も健康で、趣味も友だちもあってというなら、長生きしたいと思うかもしれません。

でもまわりの高齢者を見ると、たいていどれかが欠け、それでも生きるしかないから生きているように見える人がいるからです。

自分もそうなるかも…。

だからうっかり長生きしたらどうしようと思っています。

 

 

<藤森かよこ先生があなたに打つ「本日の言葉のワクチン」>

 

自分が長生きするのか、しないのか。

そんなこと、誰にもわかりません。

まわりの高齢者が何を考えているかもわかりません。

 

なんであれ、決めつけないほうがいいと私は思います。

わからないことはわからないこととして、保留しておくほうがいい。

そしてたぶん、何かが欠けていたって人は幸せに生きられます。

 

少し別の角度から考えてみましょう。

 

あなたは郵便局やポストに行って、大切な手紙や郵便物を預けますよね。

それができるのは、日本の郵便システムをあなたが信用しているから。

 

 

通販で物を買い、クレジットカードで決済する。

それは商品が必ず自分のもとに届くと信じているから。

 

こうした例はいくらでも挙げられますが、これくらいにしておきます。

 

何が言いたいかというと、これらはすべて信頼を前提に成立している行動です。

つまり、自分がいかに他人を信用して日々、生活しているか、ということに改めて気づいてほしいのです。

 

それだけ他人を信頼できるなら、仮に何らかの条件が欠けても、あまり心配する必要はないと思いませんか。

 

私は日本でしか長く暮らしていませんから、特に日本でこれからも生きていくという前提で言いますが、日本はサービスという点において天国ですよ。

誰かがちゃんと役割を全うしてやってくれています。

 

今まで持っていた何かが欠けても、たぶん、大丈夫だと思います。

そんなに不幸にならないですよ。

 

ただ、あなたが不安な気持ちになるのがまったくわからないわけでもありません。

 

今は時代の分かれ目でうまくいっていない部分があります。

時には、これまでの日本ではあまり起こらなかった事故や事件が目につきます。

 

なぜそんなふうになってしまっているのか。

 

社会の基盤を支えている人たちに、その役割に見合った給料が支払われず、一方、物価は上がっているのでみんな生活に疲弊し、役割を全うする気力や体力を保てていないのではないか。

それゆえ、今までの日本ではあまり起こらなかった事件や事故が起きているのではないか、という心配をしています。

 

それでも、未来はもっと生きやすくなると私は予想しています。

 

今70代の私はもしかすると間に合わないかもしれませんが、50代のあなたが老後を迎える頃には、さまざまな分野の技術が進化しているはず。

 

よくない未来の想像は保留して、これまでそうだったように、これからもお互いを信用し、ネガティブにならずに生きていきましょうよ。

 

取材・文/中沢明子

 

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