【言葉のワクチンを打ってくださった方(回答者)】
1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。岐阜市立女子短大、金城学院大学短大部、桃山学院大学、福山市立大学を経て、福山市立大学名誉教授。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者で、アイン・ランドの大ベストセラー『水源』『利己主義という気概』(ともにビジネス社)を翻訳。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性』(すべてKKベストセラーズ)、『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』(大和出版)、『ニーチェのふんどし』(秀和システム)などがある。
<51歳専業主婦のモヤモヤ>
最近、気力がわきません。
何をしても楽しくないというか、何かをしようという気が起きません。
いつもだるくて憂鬱です。
夫は私に無関心で、相変わらず趣味や遊びに興じています。
この先、自分の人生に楽しいことが待っているとは思えません。
<藤森かよこ先生があなたに打つ「本日の言葉のワクチン」>
あなたは今、とても疲れているのでしょう。
ただ、気力が湧かなかったり、だるかったりするのは普通のこと。
だって、いろいろな問題がそこかしこで噴出している現代社会に生きているんですから、そりゃあ、誰だって楽しくないときだってありますよ。
あなたが特におかしいわけではないと思います。
一方で、夫は楽しそうに趣味や遊びに興じているんですよね。
憂鬱な気持ちでいるあなたを放ったまま、パートナーが一人で楽しそうに過ごしているのを横目で見ていたら、憂鬱な気持ちが倍増しそうです。
でも、あなたも遊べばいいんですよ。
とはいえ、今はその気力がないということでしょうから、徐々に元気が出てきたところで、遊べばいいのです。
人生には休まなくてはならない時期というのがあります。
大学教員にはサバティカルという、数年に一度の長期休暇があり、海外で学んだり、研究に没頭したりと充電期間として過ごします。
こうしたサバティカルは企業でも取り入れるべきだと私は思っていますし、そうした取り組みに積極的な企業がよい人材を採用できるとも考えています。
家庭も同じです。
今はゆっくり休んで、気力を取り戻したら、おおいに遊びましょう。
家事もストライキして遊びに繰り出しましょう。
あなたにも趣味や好きなものがあるなら、迷わずそこに向かってください。
特にそういったものがないなら、興味が持てそうな何かを見つけてください。
夫があなたに無関心なら、あなたも無関心になって、放っておけばいいじゃないですか。
夫に対して、あなたはもっと自分勝手になっていいんですよ。
「そっちが自分勝手に遊ぶなら、私もそうするわよ」と揺さぶりをかけてもいい。
とはいえ、夫はあなたに離婚を迫ることはしていないんでしょう?
そうであるなら、あなたに対して夫は本当の意味で無関心なわけではない。
わかりやすい言動で「君が必要だよ」と伝えてこないだけで、一緒にいたいんだと思います。
だから、あなたも趣味や遊びに興じて、これからの二人の生活のあり方に夫を慣れさせればいいのです。
思い詰めすぎると、なんらかの病気につながります。
多少無理してでも、あなたが少しでも楽しい!と感じられるように工夫して遊び、心を休めてくださいね。
取材・文/中沢明子 写真/ACworks (女性の写真)、Unsplash(羊の写真)
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