新しい趣味のアルゼンチンタンゴ
仕事もプライベートも将来なりたい自分を想像しながら、「逆算」して行動するのを信条としています。その一方で、「今この時の自分」が「やりたい!」と思ったことも大切にしたいと思います。
例えば最近、夢中になっているのがアルゼンチンタンゴ! 2024年の1月に始めた、新しい趣味です。脳内を空にして踊る楽しみは何物にも替えがたく、ストレス解消にもってこい。時間を忘れて夢中になれます。
私は一人で海外出張する機会も多く、旅先で少し退屈してしまうことがあります。そんなとき広場でダンスしている人たちを見かけると、「私も加わって踊れたらいいのにな」と思っていました。これからは、旅先にも踊れる靴を持っていき、飛び入り参加したいと思っています!
踊り続けたいがために、筋力が衰えないようにしたいです。例えば、我が家は高層マンションの20階ぐらいにあるのですが、できる限りエレベーターを使わず、階段を利用するようにしています。日常的に、すぐ実行できるのがいいんです。
仕事も趣味も楽しむために心がけていること
日常的に楽しんでいる趣味は、ほかにもあります。
無心に泳ぐのも大好きで、昔から水泳が生活に欠かせません。通いやすい場所にプールがあることが、自宅の物件選びの条件だったほどです。
それから、Netflixやディズニープラスといったエンターテインメントのサブスクリプションサービスに加入していて、いろいろな作品を観ています。
趣味はまだまだありますよ(笑)。音楽好きで、特にジャズを聴くのが長年の大切な楽しみ。毎日、家で聴きますが、たまにはライブに行き、生演奏を堪能しています。ジャズ・ミュージシャンが多く登場するブルーノート東京で聴く喜びは格別です!
音楽関連でいうと、子どもの頃に習っていたピアノも再開しました。これでは、いくら時間があっても足りませんね。
ですから、一日の時間配分を逆算して過ごすようにしています。
夜の6時に仕事を終えて、家族との食事や趣味を楽しみ、12時には寝る…。これが理想。そこで、毎朝7時に起きたら、その日の「時間割」を決め、やるべきことの時間配分を考えて行動開始です。
一日の過ごし方をコントロールできると、やりたいことをちゃんとやれて、うまくいく気がします。無理のないスケジュールを組んでいれば、体も楽ですしね。
なんて、いつでも自分がコントロールできているように話しましたが、本当はエブリデイ失敗の連続です(笑)。
でも、「失敗は成功のもと」という言葉は本当にその通り。
例えば、料理のレシピは失敗からしか生まれません。失敗を重ねるごとに選りすぐったものが残っていきます。これって料理に限らない話で、成功しないということは、失敗する数が足りていないということだと思うんです。だから私は「失敗したら、次はもっとよくなる」と信じて、失敗を恐れず行動しています。
変化していく自分と上手に付き合うために
50代後半になり、健康でいることのありがたさが身にしみるようになりました。食事は腹八分目、野菜とタンパク質をしっかりとり、腸をきれいにしてくれるヨーグルトを毎日欠かさないようにしています。「お守りフード」として、赤身のステーキもよく食べます。
美容に関しては、紫外線対策にいちばん気をつけているかな? ドラッグストアで買える手軽な値段のUV化粧品を、とにかくたっぷり使っています。ただ、特に私たちの世代になると、美容も食べ物に気をつけるほうが重要な気がします。
意外に思われるかもしれませんが、私もたまには落ち込みます。少しメンタルが落ちているな、と思ったら、ひたすら歩きます。40分ほど歩いているうちに、不思議と気持ちが上向いてくるからです。
若い頃と今の自分では、体や環境が変わっていますし、これから先、また変わるでしょう。その変化にとまどうかもしれませんが、そういう自分と上手に付き合っていけたらいいですよね。
「これはよい!」と思ったら、それを誰かにシェアしたい性格の私です。皆さまにおすすめしたいと思うモノやコトを見つけたら、今後もどんどんシェアしていきたいと思います。

福岡県生まれ。高校3年生からカリフォルニアに留学。大学卒業後は広告代理店でCMプロデューサーとして活躍後、料理研究家となる。またデンマーク親善大使に選ばれるなど北欧インテリアに造詣が深く、インテリアコーディネーターやリフォームプランナーとして、多数の家づくりに携わる。料理レシピ本のほか、インテリア本、英語スピーキング教材など著書は50冊以上。2023年、東京国立博物館のアンバサダーに就任。館内のレストラン・カフェ「ゆりの木」の照明ディレクションのサポートを務める。最新刊は『人生を変えるリノベーション』(講談社)。
撮影/藤澤由加 取材・文/中沢明子
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