今、NYで話題のふたつのダイエット。
前回は、アンチインフラマトリー・ダイエットを紹介しました。
気になるもうひとつは…?
お腹をこわしやすい人におすすめ
Low FODMAP Diet(低フォドマップ・ダイエット)
もうひとつが、低フォドマップ・ダ イエットです。これはオーストラリア の大学で研究されたダイエットで、過敏性腸症候群の人がお腹をこわさない ための食事療法のこと。フォドマップ (FODMAP)とは、発酵性オリゴ 糖、二糖類、単糖類、ポリオールの英語頭文字をつなぎ合わせた語で、こう した糖類は小腸で吸収されずにそのまま大腸へ運ばれ、大腸で発酵しやすい のです。
具体的にはフルクトース(果糖)の 多い果物を避け、ラクトース(乳糖) のない牛乳を選び、一般的にはお腹に よいとされるプロバイオティクス食品 のヨーグルトも避ける食材に含まれま す。見た目から判断しにくく、例えば 果物でも、りんごやプラム、桃、すい かなどは避けなくてはなりませんが、 反対にパイナップル、オレンジ、レモ ン、バナナなどは低フォドマップなの で食べてよいもの。野菜でも玉ねぎ、 にんにく、ブロッコリー、キャベツ、 アスパラガスなどはダメですが、にん じん、きゅうり、なすなどは低フォド マップなのでOK。炭水化物は、パン やうどん、パスタは避けるべき食材と なっていますが、白米やキヌアはOK でグルテンフリーが基本。かなり判別 が難解なので、図表と照らし合わせて みてください。今までなぜ自分や家族 がお腹をこわすのかわからなかった人 は試してみる価値があるのでは? 昔 から医食同源と言いますが、健康は毎 日の食卓からですね。
低フォドマップ・ダイエットの食材がわかる早見表
低フォドマップ・ダイエットの料理を 宅配してくれる店も登場
Epicured
エピキュアード
イラスト/かくたりかこ 取材・文/黒部エリ