from New Zealand
ピュアな大自然が育む健康食材の宝庫
元気の国、ニュージーランドの
おいしくてヘルシーな食を体験!
ニュージーランドといえば、澄んだ海、どこまでも続く牧草地帯…。
そんな大自然が育むヘルシーフードが、今、世界の注目の的に。
その健康的なおいしさが生まれる秘密を、ニュージーランドからレポートします。
日本から飛行機で南へおよそ11時間、ニュージーランドは太平洋の南西に浮かぶ島国。国土面積は日本の70%程度と小さい国で、さらに人口は475万人と日本より格段に少なく、手つかずの自然が豊かに残っています。
そんな大自然の中で暮らすニュージーランドの人々は、皆のんびりとした雰囲気。街にはゆったりとした時間が流れています。また、ビーチでは朝早くからヨガやランを楽しむ人が元気いっぱいの笑顔を見せています。
自然と活力があふれる国、ニュージーランドについて特筆すべきは、食べ物のおいしさ! 完全放牧により、牧草だけで飼育した牛や羊はストレスフリー。格別においしいのはもちろんのこと、とってもヘルシーです。また、農産物の栽培も、恵まれた土壌と温暖な気候のおかげでほとんど農薬や化学肥料を必要としないとのことで、安全で高品質。スーパーに並んでいるイキイキ&ツヤツヤの野菜や果物は、見ているだけで元気になりそうです!
手つかずの大自然が育む
ナチュラル&高品質な食材
ニュージーランドで観光業と並んで盛んなのが畜産業や酪農、農業といった第1次産業。ニュージーランド産のラムや牛肉、チーズなどの乳製品、キウイをはじめとする果物のおいしさは日本でもよく知られています。
こうした食材の品質を支えているのは、肥沃な土壌を持つ豊かな自然。年間を通して温暖で日照時間が長く、降雨量も十分なので、農産物を健康的に栽培するのに最適な環境です。また、栄養豊富な牧草が育つため、牛や羊はそのほとんどが完全放牧。牧草だけでのびのびと飼育されています。さらに、食品輸出は人々の生活を支える重要な産業なので、かかわる人々の意識が高いとか。安全性を最優先する取り組みが国を挙げて積極的に行われています。
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バランスのよい食事を心がけるなど
近年、「健康的な食」への関心もUP!
ニュージーランドでは畜産業が盛んなことから、以前は、肉に偏りがちな食生活の人も多かったとか。ところが近年では、政府が「魚や野菜をもっと多くとること」を推奨。「健康的な食」に対する関心が高まっているようです。
そんな中、今人気なのが、栄養士を伴って食に対するアドバイスを受けながら買い物するサービス。自分に必要な栄養素を含む食材を購入できます。
また、忙しい人も手間をかけずに食べられるよう、下処理済みの魚や野菜、缶詰類が人気。オーガニック栽培による野菜や、フリーレンジ(放し飼い)の鶏肉や卵など、より健康的な食材を求める人も増えているそうです。
そして今、ニュージーランドの特産品として注目されているのが、「スーパーフルーツ」キウイ。
次回はキウイの魅力についてご紹介します。
撮影/Ant Gray 取材・原文/瀬戸由美子