from New Zealand
ピュアな大自然が育む健康食材の宝庫
元気の国、ニュージーランドの
おいしくてヘルシーな食を体験!
ニュージーランドの特産品として、注目のキウイ。近年世界各国の研究機関からその健康効果が報告され、「スーパーフルーツ」として熱い視線を集めています。老化を予防する抗酸化作用の高いビタミンCやE、整腸作用や血糖値の上昇を抑制する働きを持つ食物繊維、余分な塩分を排出して高血圧予防に役立つカリウムなど。MyAge/OurAge世代にうれしい栄養が、小さな果実にぎっしり。
アンチエイジングや
美肌に役立つ成分豊富な
スーパーフルーツ!
キウイは近年、世界各国の研究機関でその健康効果が報告されている果物です。
例えば、その豊富な食物繊維。水溶性と不溶性、ダブルの食物繊維が整腸効果を発揮します。また、食物繊維には食後の糖の吸収を抑える働きがあり、食事の最初にキウイを1個食べることで、血糖値の上昇が抑えられ、肥満や糖尿病予防に役立つとか。そのほか、ビタミンC、ビタミンEなど、高い抗酸化作用を持つ成分も豊富です。
キウイは栄養素充足率がトップクラス!
100g中に含まれる栄養素の量から算出されるのが「栄養素充足率」。他の果物よりも優れたスコアに驚き。低カロリー(サンゴールドキウイ59kcal、グリーンキウイ53kcal)でありながら満腹感を得られるので、ダイエット時は食前に!
ビタミンCはレモン8個分、
食物繊維はバナナの3倍!
〈ビタミンC〉
美肌や風邪予防、疲労回復、抗酸化作用で老化を予防するなどの働きが
〈食物繊維〉
腸内環境を整える、血糖値の上昇を抑える、余分な脂肪を排出するなど
〈アクチニジン〉
肉や魚に含まれるタンパク質を分解し、小腸での消化吸収を促す酵素
〈カリウム〉
余分なナトリウム(塩分)を排出する働きを持ち、高血圧予防に役立つ
〈ビタミンE〉
強い抗酸化作用と血流改善効果があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれる
ニュージーランドで最大の生産地「ベイ・オブ・プレンティ」の農園。収穫はひとつひとつ手作業で。
キウイの原種と呼ばれるものは60種あり、大きさ、果肉の色、味などさまざま。今のもの(上)とこんなに大きさの差が!
現在品種改良を進めているキウイには赤い果肉のものも。
スーパーフルーツとして注目のキウイ。
どんな料理に合うのか、また生産されるときのヒミツにも迫ります。
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手間をかけずに食べられる手軽さと
どんな料理にも合う使いやすさが魅力
キウイの最も簡単でポピュラーな食べ方は、皮ごと半分にカットして、スプーンですくう方法ですが、ニュージーランドのレストランではさまざまな料理に活用されています。デザートはもちろんのこと、サラダに加えたり、肉や魚のソースに使用したり。特に、キウイには肉を柔らかくする働きを持つ酵素「アクチニジン」が含まれているので、調理前の肉を果汁に漬けておくのもおすすめです。
ニュージーランドで人気のシェフ、ピーター・ブレイクウェイさんは「健康面でも味の面でもキウイには魅力がいっぱい」と語ります。そんな彼が作ってくれた、キウイを積極的に使ったメニューがこちら。いちばん奥はスモークしたキウイのジュースを使った一品。手前から2番目はキウイのムース。
酸味と甘味のバランスのよいグリーンキウイは他の果物との相性も抜群。
キウイのおいしさと安心を支えているのは
人々のキウイに対する愛と誇りと自信
輸入果物というとちょっと心配になるのがその安全性。でも、ニュージーランドのキウイにはその心配はありません。品種改良における遺伝子組み換えは一切なし。長時間の輸送のためのポストハーベスト農薬(収穫後の殺菌剤・防かび剤)も徹底した温度管理により不要。さらにトレーサビリティ(追跡可能性)システムも完備。栽培履歴が箱単位で追跡できます。
撮影/Ant Gray 取材・原文/瀬戸由美子