ハロウィーンナイトに楽しむ野菜だけの美食とワイン～山梨県・八ヶ岳～
わー。モンスター襲来。日が沈み、夜の訪れとともに、怪しい雰囲気が漂ってきました。街並みがそのまま宿泊する部屋になっている、リゾナーレ八ヶ岳ならではのハロウィーンナイトです。
建物にプロジェクションマッピングが浮かび上がり、ハロウィーンナイトのモンスターたちが登場。宿で貸してくれる仮装のコスチュームやメイクをしたゲストも一緒に楽しみます。
さて。今回の旅の目的は、レストラン「オットセッテ」。宿のメインダイニングです。八ヶ岳周辺の野菜は美味しい。しかも、以前にアグリオーベルジュという畑の生産者さんのところへ行くイベントに参加してわかったことですが、カラフルで見た目が楽しく、食べても美味しい力のある有機野菜をコツコツと育てている農家さんがいらっしゃいます。そんな野菜を主役にして、というか、野菜だけをフルコースにして出すお料理と、それに合わせた山梨県産と長野県産のワインをバイザグラスで楽しむディナー「野菜とワインのマリアージュコース「Vino e Verdura」（ヴィノ・エ・ヴェルドゥーラ）」を楽しみに泊まりに来たのです。
二品目の「恵み」と題されたお料理は政井シェフの名物の一皿。35種類ほどの野菜料理が宝石のように散りばめられています。生の素材を楽しむ野菜、マリネした酸味のある野菜、少し火入れをして甘味を引き出した野菜、香り、食感、味わい、口の中に入れてわかる野菜の奥深さ、楽しさでワインも進みます。
まず、その色の美しさに心魅かれたワインは「2016ラ・フロレット ハナミズキブラン」。甲州種100％使用、オレンジ色を帯びているのは、葡萄果に付着している酵母で発酵させるため果実を丸ごと醸すからだとか。華やかな色と香りも魅力的です。
楽しみなお料理は、次ページに続きます。
メインディッシュは「じゃがいも」。秋の実りの畑をイメージしたプレゼンテーションで登場します。土の中からじゃがいもを掘り出したという演出で、土は“じゃがいも”と“赤ワイン”で作られた芳ばしいパウダー。
熱々ほくほくのじゃがいもの中からはとろーり濃厚な卵のソースがとろけ出します。トッピングはトリュフ。秋を感じるメインディッシュに合わせるのは「ドメーヌ・ルバイヤート2009」。プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロの3種を合わせたふくよかな味わいが広がります。
デザートも、もちろん全てが野菜尽くし。ハロウィーンを意識してバターナッツという甘くてまろやかな“かぼちゃ”のデザート。この後、牛蒡のデザート、野菜のプティフールと続き、八ヶ岳の野菜とワインをとことん楽しんだイタリアンディナーとともに、ハロウィーンナイトは更けていったのでした。
星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
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石井宏子
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