冬もいよいよ本番。今年は早い時期からインフルエンザが流行。ワクチンが足りないというニュースが流れ、予防接種を受けられていない…と不安に思っている方もいるのでは。
突然話は変わりますが、みなさんは、納豆を食べていますか? ここ数年、納豆の消費がグーンと伸びているそうで、実は今、史上空前の納豆ブームなんです!
2013年に和食が無形文化遺産に登録されて日本食が見直されたり、健康志向の高まりや、「菌活」に関連して発酵食品が注目を集めたことが、最近特にたくさん食されるようになった理由だそうです。
そんな身近な納豆。納豆は納豆菌から作られますが、納豆菌の中にS-903納豆菌というのがあって、実はその菌がインフルエンザの予防効果をもたらす可能性があるそうなのです。今回は、その納豆菌を保有しているタカノフーズの発表会にうかがいました。
そもそも、納豆菌は何千株も存在していて、たとえば、おかめ納豆を生産・販売しているタカノフーズでは、日本各地の土や葉などから採集した納豆菌を2200株ほど保有。
その中から、もっとも免疫賦活活性の高い納豆菌株として選抜されたのがS-903納豆菌です。
S-903という名前は、納豆菌の学名Bacillus subtilisの「サブチルスのS」と、免疫機能をサポートする「サポートのS」、加えてタカノフーズ保有株として「903番目」に登録されたことに由来。
2012年に「免疫に対する機能性を高めた納豆及び抗アレルギー用組成物」として特許を取得。優秀な納豆菌なんですね。
この発表会では、タカノフーズの研究員、小林知世さんによる、S-903納豆菌のインフルエンザ予防効果についての発表がありました。
他にも、花粉症症状の緩和も期待できるそう。春に向けて、今から納豆を食べ始めるのもいいかもしれませんね。
さらには、ノロ、ライノウイルスの感染予防の可能性もあることが、中部大学工学部、林京子客員教授の研究で明らかになったそう。すごいパワーを秘めているのですね!
普通の納豆でも効果は期待できるそうですが、より力を発揮してくれるのがS-903納豆菌の納豆なんだそうです。納豆を買うときにちょっと意識して選ぶといいですね。
食べるべき目安は1日1パック。でも、毎日毎日同じ納豆を食べるのは飽きるという人もいますよね。実は加熱しても効果は損なわれないそうなので、料理でいろいろ工夫してみてはいかがでしょうか。
次のページで、管理栄養士・健康運動指導士の浅野まみこ先生考案のレシピを一つご紹介します。
免疫力アップ! 納豆のキムチチーズ鍋
◆材料(2~3人分)
S-903納豆菌入り納豆1パック(なければ普通の納豆)、豆もやし1/2袋、
豚肉100g、ジャガイモ1個、絹豆腐150g、しいたけ2個、えのき1/2株、
キムチ50g、ピザ用チーズ30g、ごま油大さじ1、にら1/4束、糸唐辛子お好みの量
<A> 味噌大さじ2、コチジャン大さじ1、砂糖小さじ2、粉唐辛子大さじ1~2、すりおろしニンニク、すりおろし生姜各小さじ1、醤油小さじ1、鶏ガラスープ400ml
◆作り方
① 豚肉、ジャガイモ、豆腐を一口大に切ります。しいたけはスライス、えのきは房にわけてください。
② 鍋にごま油を熱して豚肉を炒め、半分ほど火が通ったところへ、豚肉以外の①を加え、予め合わせておいた<A>を入れます。
③ 沸騰したら、豆もやし、キムチ、ピザ用チーズ、納豆を加えてさらに一煮立ちさせ、最後に3cm幅に切ったにらを散らし、お好みで糸唐辛子を添えて出来上がりです。
納豆の他に、キムチやチーズ、味噌など発酵食品がいっぱいで味に深みが増し、免疫力と代謝アップが期待できます! また生姜とニンニクで体の中からポカポカ♪
花粉症やインフルエンザなど、いろいろな効果が期待できるとなれば、納豆が苦手な人も、思わず食べずにいられなくなるかも。今後もそのパワーに注目です!