乳酸発酵と麹発酵。2大 テクを活用して、腸内美人 に
「簡単なのに本格派」の発酵食
添加物の心配がなく発酵食本来の健康パワーとおいしさを求める手作り派が急増中です。
「生甘酒」で麹の風味とパワーをフル活用。
ドリンク、デザート、料理にも
今、美が気になる女性たちの間でブレイク中の甘酒。麹の健康パワーをドリンクとして手軽にとれるのがうれしいですね。手作りの「生甘酒」ならさらにその効果がたっぷり!
材料は麹と水だけ。4時間で完成! 自然な甘味として料理にも活用して
「米麹から作る甘酒には、ビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖、食物繊維が豊富に含まれ、しかも素早く体内に吸収されるため、『飲む点滴』とも言われています」と発酵食文化研究家の是友麻希さん。
また、麹が米の糖類を分解することで作り出す自然な甘味があるため砂糖不使用のスイーツとして楽しめます。
そして、是友さんが提案するのは手作りの甘酒、「生甘酒」。
「『生』と呼ぶのは、麹が生み出した酵素に活性があるから。肉や魚を漬け込むと柔らかくなって風味が増すなどの効果があります。保温時間を長めにして甘味を強くするなど好みで微調整可能な点も手作りのよいところです」
材料は麹と水だけ。粥と麹で作る一般的な甘酒よりも短時間で作れるうえ、濃厚な甘味が生まれます。
麹によっても風味や甘味の強さが異なるので好みの麹を探しましょう。
作り方はとっても簡単。麹に湯を加えたら適温(60℃)を4時間キープするだけ。ヨーグルトメーカーを使えば温度管理も簡単! 失敗なしです。
まずは、是友さんおすすめの麹を紹介します。
是友さんおすすめの麹
【生麹】
作りたてのしっとりとしたフレッシュタイプ。日もちがしないので、通常、麹屋さんや味噌屋さんから取り寄せます。保存する際は冷蔵で1週間、冷凍で半年が目安。冷凍した場合は使用する際、室温にもどし、ダマがないようよくほぐして使用。
【乾燥 麹】
生麹を乾燥させ、水分をとばしたもの。味や風味の点では、生も乾燥もほとんど変わりません。乾燥麹は生麹よりも保存性が高く、雑菌もつきにくいのがメリット。スーパーなどで購入できます。保存は常温でも可能ですが、冷蔵がおすすめです。
つづいて、ヨーグルトメーカーで失敗なし! 生甘酒の作り方を紹介します。炊飯器での作り方も。
【2ステップで簡単! 生甘酒】
【出来上がり】
【ヨーグルトメーカーで失敗ナシ!】
ヨーグルトメーカーは牛乳とヨーグルト菌を一定の温度に保って発酵させる仕組み。70℃までの温度設定ができる機種なら、甘酒も簡単に作れます(温度を60℃、タイマーを4時間にセット)。
撮影/三木麻奈 スタイリスト/駒井京子 料理/是友麻希 構成・文/瀬戸由美子