この季節になるとすだちが店頭に出回るようになりますね。
すだちの用途といえば、焼きサンマに搾るといった昔ながらの使い方のほか、最近はすだち蕎麦なども人気ですね。
すだちに似た柑橘類にかぼすがありますが、すだちとかぼすの違い、ご存じですか?
ひと目でわかる違いは大きさです。すだちはゴルフボール程度の小さな果実で、かぼすはそれよりも少し大きく、テニスボールくらいのサイズです。
また、産地も違います。すだちの産地はおもには徳島県で全国の生産量の9割以上を占めています。一方、かぼすは大分県の名産品で、こちらもその生産量は全国の生産量の9割以上を占めているそうです。
すだちにはライムのような上品な香りがあります。一方、かぼすは香りは控えめで、爽やかな酸味が特徴です。
今日はすだちの上品な香りを生かしたおにぎりをご紹介しましょう。すだちの名産地、徳島ではみなさん、こんなおにぎりを召し上がっているようですよ。
すだちのおにぎり
材料(1個分)
ご飯……100g
すだち……適量
削り節……適量
しょうゆ……適量
作り方
①ご飯が温かいうちに削り節としょうゆを加えて混ぜる。
②すだちをひと絞りしてこれを握る。
③すだちの輪切りを飾る。
「すだち」という名前の由来は、「酢橘(すたちばな)」に由来すると言われ、昔は酢として使われたようです。
すだちには、疲労回復効果の高い成分として知られるクエン酸が含まれています。 また、リラックス効果があるとのことで、気分が落ち込んでいるときや、イライラしているときにすだちの香りをかぐと心が落ち着きます。
さらに、すだちにはリモネンと呼ばれる成分が多く含まれています。このリモネンはとても体によい成分だとか。血行を促して代謝を促進する働きがあり、ダイエット効果が期待されています。
焼き魚に搾るだけでなく、体調が今ひとつすっきりしないときや、疲れが取れないなと感じたときなどはひと工夫して、うどんや蕎麦に、ドレッシングにと大いに料理に活用しましょう。