オーストリアの宝石・ヴォルフガング湖で憧れの白馬亭に滞在
晩秋のヨーロッパを旅してきました。今回の旅は南ドイツとオーストリアの温泉保養地を巡る旅。オーストリアの温泉地・バートイシェルからザルツブルグへ向かう道のりに、オーストリアの宝石と呼ばれる景勝地・ザルツカンマーグートがあります。この辺りは地殻の隆起と氷河が創り出したまさに、自然の美しい造形芸術といえるような場所。2000メートル級の山々と大小70以上もの湖が点在しています。中でも特に美しくロマンティックなのがヴォルフガング湖。ここに、どうしても泊まりたいホテルがありました。オペレッタ「白馬亭にて」の舞台にもなった歴史あるホテル「WEISSES RÖSSL (ヴァイセスレッスル)」=白馬亭です。
真っ赤な壁に白馬とオペレッタの楽譜。ひときわ可愛い外観に心躍ります。この宿の始まりは、1474年ごろ。巡礼客が泊まるペンションがあったそうです。1878年に湖沿いの3つの古民家を改装して白馬亭となり、1912年にPeter家の所有となって以来100年以上、一族が経営して歴史を重ねています。
運よく湖側の部屋に泊まることができました。古民家の雰囲気が残る家具やベッドがすてき。こうした古いものを活かしながらも、宿の中は改装されていて、バスルームは最新のバスタブやシャワー、独立したトイレなどになっていて快適。あああ。ここに1週間くらい滞在したいです。
この宿にどうしても泊まりたかったもうひとつの理由が、ヴォルフガング湖に浮かぶ温水プール!中に入ると、目線が湖面と一緒。湖の目線から眺める風景は、さらに迫力があって感動的。なんと、白鳥もすぐ近くまでやってきます。温泉ではないのですが、その土地の「水」に入ることは旅の大きな目的でもあります。
ここは湖水地方の水に入れるスパが充実。プールの隣には、さらにホットなジャグジーがあり、ここで体を温めて、冷たい湖に飛び込むなんてこともできちゃいます。ロマンティックな湖の夕暮れをこんな場所で過ごせるなんて、幸せです。
この日は、オーストリアの記念日だったので、ホテルのスタッフも民族衣装を着ていました。ホテル内にはさりげなく絵画やアートも飾られていて、どこを撮っても絵になります。
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夕食は外ごはんに出かけました。湖水地方の名物・マス料理が美味しいと評判のレストラン「Paul der wiet」へ。
前菜はたっぷりグリーンサラダ。今宵は、スパークリングワインと合わせることにしました。
主役の登場です。特大のマスは大きなお皿からはみ出しそう。まわりはかりっと、身はジューシーでふっくら。レモンをきゅっと絞っただけで、美味しい。つけあわせのじゃがいもが、もっちりと絶妙な味わいです。オーストリアはパンも美味しいので、もう、これで大満足。
朝ごはんの前に、宿の周りをお散歩。お隣はヴォルフガング巡礼教会。シックで静かな教会の中で、しばし静寂の時を過ごしました。小さな路地も美しくて、どこまでもお散歩したくなります。
ホテルの朝ごはん。ドイツやオーストリアでは、朝ごはんは王様のように食べると言われていて、野菜、ハム、ソーセージ、チーズ、果物、パンなどなど、たっぷりといただきます。
豆苗の横にはハサミが置いてあって、自分で好きなだけ収穫。こんな楽しい演出は初めてです。
出発まで、街をお散歩。そろそろお店が開きます。パン屋さんから芳ばしい焼き立ての香りが漂います。ヨーロッパでは、朝一番に開くのがパン屋さん。オーストリアの朝もパンを焼く匂いから始まります。
手作りせっけんやバスグッズのお店を発見。上質なものが揃っていました。ずっと欲しかった木製のボディブラシをお土産に購入。雑貨店やカフェもあって、何日でも楽しめそう。
ホテルショップに並んでいた白馬亭の白馬くんをお供に、お名残り惜しいヴォルフガング湖を後に、ザルツブルグへ向かいます。
ヴァイセス レッセル(白馬亭)・ヴォルフガング湖
https://www.weissesroessl.at/en.html
石井宏子
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