有機栽培の野菜や無添加加工食品などをネット宅配しているOisix。必要量の食材とレシピをセットにしたミールキット「Kit Oisix」も展開し、“あえて手間”をかけるというKit Oisix手仕事シリーズが人気を呼んでいます。
その人気シリーズから、昨年には発売開始の翌日に完売!となった「季節の手仕事を楽しむ 手作り味噌」が今年も登場。1月24日(木)から予約開始となります。さて、これは一体どういうキットなのか、人気の秘密を探るべく手作り味噌の仕込み体験をしてきました。
40分で仕込みが完了! 1年後にオリジナルの味噌が完成
仕込み方をレクチャーしてくださったのは、「やさか共同農場」の代表を務める佐藤大輔さんです。
キットの食材「有機煮大豆」(1Kg)と「有機米こうじ」(800g)を製造しているのが「やさか共同農場」です。ほか同キットには「天海の塩」(200g)と保存用の樽、レシピがセットになっています。
「手作り味噌は、作る人の手に付いた常在菌や寝かせる場所の環境などで同じ素材で作っても味が変わるのも魅力です」と佐藤さん。
まずはよく手を洗ったら、米こうじを袋から出してボウルへ。ボウルに出す前にちょっと嗅いでみると…少し発酵してる感じの酸っぱいニオイがしました。
「袋の底、指1本分くらいの塩を仕上げ用に残し、米こうじをほぐしながら塩とよく混ぜていきます」
指1本分で約大さじ2くらい。米こうじと塩の配合で甘味噌、辛味噌になるそうで、今回は塩分10%の甘口を作ります。「この比率が一番腐りにくい」と佐藤さん。塩を混ぜたら、こうじの酸っぱいニオイがなくなりました。
味噌の仕込みは次のページに続きます。
袋ごと湯煎して温めた煮大豆をよ〜く潰します。ぶちゅっと出ちゃわないよう袋の端からぐいぐいと膝を使っても。根気とチカラが必要ですが、この手間が楽しいんですね。
「実は味噌作りは煮大豆の水分調整がとても難しいのですが、このキットは米こうじも大豆も予め蒸してあるので、初心者でも簡単にトライ出来ます」
ある程度潰れたら、煮大豆を袋から出し、米こうじと混ぜます。かなり頑張ったつもりだったけど、大豆のカタチが割と残ってました。瓶などでグリグリ押しつぶすのもいいかもしれませんね。
米こうじと煮大豆が混ざったら、野球ボールくらいのおだんごを作り、上の写真のように樽の中に並べ、隙間がなくなるよう押し込みます。さらにその上にだんごをのせて押し込む、を繰り返し、下の写真のようになめらかな表面へ。
「カビが生えやすい表面をきれいな平らにして、空気に触れる部分を少なくすることが大切です」
残しておいた塩を表面にまぶし、樽の縁などに付いた味噌をふき取ったら(この残った味噌にもカビが生えやすいとのこと)、空気が入らないよう表面にラップを貼ります。1kgくらいの重しをのせ、フタをしたら仕込みは完了!
ここまでで時間は約40分かかりましたが、こんなにシンプルな工程で、味噌が手作り出来るとは驚きでした。何でも簡単に手に入る世の中だからこそ、“あえて手間”のキットは〈食〉を見直すきっかけにもなり、そこが人気の秘密なのかもしれません。
仕込んだ味噌は、シンク下や玄関など、高温多湿・直射日光を避け、温度変化が少ないところで保存します。約半年後にフタを開け、カビを取り除いて全体を混ぜる「切り返し」を行い、再びラップ・重し・フタで保存をしたら、その半年後頃から食べられるとか。世界でひとつの、オリジナル味噌の完成です!
Kit Oisix手仕事シリーズ「季節の手仕事を楽しむ 手作り味噌」(税別¥3,990)は、2kgの味噌が作れるキットです。1/24(木)~2/7(木)9:59が予約期間で2/7(木)10:00から発売開始となります。数量限定で売り切れ次第販売終了なので、興味を持った人はお早めに!
Kit Oisix手仕事シリーズ