こんにちは、ミーナです。連載でご紹介していた、抗糖化を意識した食事メニュー、いよいよ最終回です。ごちそうなパエリアだって、大丈夫なんです!これからも、おいしくてヘルシーな食の情報、お届けしますね。
4つの工夫を取り入れて…
バル気分で楽しむ! 「 抗糖化メニュー」
余分な糖質と結びつくことで体内のタンパク質が劣化することを「糖化」といいます。予防するポイントは、体をできるだけ高血糖状態にしないこと。これは、肥満予防の点でも重要です。
そこで、このポイントを実際の料理に取り入れ、スペインのバル風メニューに仕上げました。簡単でおいしい抗糖化メニューをお試しください。
工夫4:血糖値の上昇が緩やかな米
白米より血糖値の上昇が緩やかな米を使って、具だくさんのご飯に
玄米や精製度の低い米」「でんぷん質の少ない品種の米」は、白米に比べて血糖値の上昇が緩やかです。
また、野菜や魚介、肉などの具材をたくさん入れると、お米の量が少なくても満足のご飯になります!
前回に続き、血統値の上昇が穏やかな「米」を使った、具だくさんご飯をご紹介します。
発芽玄米の魚介パエリア
魚介の旨味をたっぷり吸った発芽玄米。
嚙みしめるほどに深い味わいが!
発芽玄米を使うとバラリと仕上がります。エビを炒める際は、ヘラなどで頭を軽くつぶし、みその旨味を引き出してください。
■材料(2人分)
発芽玄米1合 アサリ(殻付き・砂抜きしておく)150g
白ワイン100㎖ エビ(有頭)6尾 にんにく(みじん切り)小さじ1
オリーブオイル大さじ1~2 玉ねぎ(みじん切り)½個
トマトペースト大さじ1 イカ(下処理して洗い、輪切り)½はい
サフラン0.2g程度(水につけておく) パプリカ(赤・黄)各⅛個
さやいんげん4本(ゆでて半分に切る) 塩小さじ¼
こしょう少々 レモン½個(くし形切り)
■作り方
❶アサリを白ワインで蒸し、ざるに取って汁とアサリを分けておきます。
❷パエリア鍋(またはフライパン)でエビの両面を焼き、取り出しておきます。
❸②の鍋ににんにくとオリーブオイルを入れて中火にかけ、香りよく炒めます。玉ねぎ、発芽玄米を入れてさらに炒めます。
❹トマトペースト、イカを入れて炒めます。
❺サフランをつけておいた水とアサリの蒸し汁を合わせて、300㎖になるよう調整し(不足分は水を足す)、サフラン、塩、こしょうとともに④に加えます。
❻沸騰したらそのまま1~2分加熱します。パプリカと①のアサリ、②のエビをのせ、アルミホイルでしっかりとふたをして、弱火で20分。水分が多ければホイルを取って強火でとばします。
❼さやいんげんをのせて、再度ホイルをして蒸らします。仕上げにレモンを添えます。
発芽玄米
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な玄米。発芽することで、さらに栄養分がアップし、吸収されやすくなります。
撮影/板野賢治 料理・スタイリング/沼津りえ 構成・原文/瀬戸由美子