「脳トレ」と脳によい食事で、物忘れの進行を食い止めたいミーナです。ブレインリフォーム・レシピの最終回で登場のラム肉は、脳の活性化のほか、代謝アップや幸せホルモンのセロトニンの分泌を促す、頼もしい食材でした。ラムも好物なので、よかった!
野菜とタンパク質中心の タンパク質イーターを目指そう
脳内神経物質であるアミノ酸。アミノ酸はタンパク質から作られます。そのアミノ酸を効率よくとるために考えられたのが、今回紹介する「ブレインリフォーム・レシピ」です。
タンパク質をベースに、食材+調理法+吸収率の3つを組み合わせた、脳をリフォームしてくれるレシピを4種類ご紹介しています。
最終回は、代謝アップに脳の活性化、そして幸せホルモンのセロトニンの分泌も促してくれる、ラム肉を使ったお料理です。
ラム肉ときのこのカレー煮込み
脂肪を燃やし基礎代謝を高めるL-カルニチンを含むラム肉 + 腸をきれいにする食物繊維が豊富で、免疫力をアップさせるきのこ + 脳内活性を促すカレー粉などの香辛料 + 代謝を上げるにんにくとしょうが=脳の活性化、ウエイトコントロール、幸せホルモンのセロトニンの分泌(腸内環境が整うため。セロトニンの95%は腸で作られる)を促します。
■材料(2人分)
骨付きラム肉4本 玉ねぎ½個 にんにく½片 しょうが½片
マッシュルーム、エリンギ、しめじ(きのこならなんでも可)合わせて100g
黄パプリカ¼個 グリーンアスパラガス2本 オリーブオイル適量
塩・こしょう各少々 カレー粉小さじ2 コリアンダー(粉)小さじ1
薄力粉大さじ1 水500㎖ しょうゆ小さじ1
■作り方
❶玉ねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにします。
❷きのこを食べやすい大きさに切ります。
❸フライパンにオリーブオイルをひいて、塩、こしょうしたラム肉を焼く。両面に焼き色がついたら一度取り出します。
❹同じフライパンにオリーブオイルを足し、①を加えて弱火でじっくり炒めます。
❺④に②を加え、さらに炒めます。
❻カレー粉、コリアンダー、薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまでよく炒めます。
❼③のラム肉、食べやすい大きさに切ったパプリカとアスパラガス、水を加え、中弱火で約10分煮込みます。
❽しょうゆ、塩、こしょうで味を調えます。
●体の糖化+AGE(糖化の最終過程で作られる「終末糖化産物」)=老化です。
脳を含めた人体の老化を防ぐには、低GI食品(体への糖質の吸収度合いが低い食品)を、AGEを抑制する「低温調理法」で調理することが大切。
この低温調理法では、最もよいのが生で「生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる」の順になります。
撮影/板野賢治 料理・スタイリング/沼津りえ 栄養指導・レシピ提案/佐藤智春
構成・原文/上田恵子