トレーサビリティという言葉もすっかり定着した昨今、生産地や生産者がはっきりしている、質のいい野菜を出すお店が支持されています。
その中でも、オープン前から話題沸騰していたのが、2013年8月開店の「アニス」。
銀座のフランス料理店「ラール・エ・ラ・マニエール」の清水将シェフが独立したとあって、「もうアニスに行った?」は食いしん坊たちの挨拶代わりになっていました。
ガラス張りの明るい店内は、厨房が見渡せるオープンキッチンで、カジュアルでリラックスした雰囲気。目の前の鉄板で塊のまま低温でじっくり火を通し、優しい味に仕立てられたメインの肉と、それについてくるココット鍋にたっぷりの温野菜が印象的ですが、いちばんの驚きは、デザートの前にサラダがボウルで供されること。
そう、〝締めサラダ〞です。
契約農家から届く野菜は香りや旨味が鮮烈で、インパクト大。あえてドレッシングは別にスプレーに入ってサーブされます。ゲスト自身が仕上げるスタイルは、「お客さまも参加できる要素をいくつか盛り込みたかったから。そのほうが気分も上がるし、食事も楽しくなりますよね」とシェフ。食べ終わってなんだか晴れ晴れした気持ちになれます!
これが噂の締めサラダ。約30種類の葉野菜やエディブルフラワーが彩りよく盛られたボウルと一緒に出てくる、スプレーに入った酸味の効いたドレッシングを自分でかけるスタイル。
木の箱から取り出した葉野菜をボウルに盛りつけるプレゼンテーションに、見ているだけで気分が上がる!
つけ合わせのココットは、野菜の水分のみで蒸し煮にしているので旨味がぎゅっと凝縮。野菜の底力に圧倒されます!
東京都渋谷区初台1-9-7 1F ☎03-6276-0026 x11:30~14:30(L.O.)、18:00~23:30(L.O.)
㊡月曜・第2日曜 ランチ¥1,500・¥3,800、ディナー¥5,500・¥9,500
撮影/太田隆生
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