スーパーフードには興味津々のミーナですが、日々の食事への上手な取り入れ方など、よくわからないのが現状です。この特集で、しっかり身につけたいです。
スーパーフード徹底研究
スーパーフードという言葉、なんだか体によさそうだけれど、実は何? と思っている人も多いのでは?
その疑問に答えるべく、健康効果から食卓への取り入れ方まで、スーパーフードのすべてをお届けします。
これで、今日からあなたもスーパーフード通!
チアシード、キヌア etc.
「スーパーフード」って、どういう定義? どういうもの?
ハリウッドセレブをはじめ、美と健康に気を配る女性たちが今、スーパーフードと言われるものを積極的に取り入れています。興味津々だけれど、聞き慣れない名前の食べ物も多く、どのように取り入れたらよいのかわからないという人も。
そこでまずは、スーパーフードとはいったい何なのか? なぜ注目されているのか? を探ってみました。
ここでは、スーパーフードの本場、NY在住、日本スーパーフード協会代表理事のいとうゆきさんに、今、なぜこうした食べ物が注目を集めているのか、人気の理由(わけ)などを教えていただきました。
2回めの今回は、なぜ今スーパーフードが注目されているのか、日々の食事への上手な取り入れ方などのQ&Aです。
いとうゆきさん Yuki Itoh
profile
日本スーパーフード協会代表理事。料理研究家。不調をきっかけに独学で自然食や漢方など代替療法を学ぶ。その後、調理師免許を取得。国内外で自然食を学ぶ。現在NY在住、最新の健康食の普及に努める。近著に『自分で作る乾燥食品 簡単・おいしい52のレシピ』(アントレックス)
Q3
なぜ今、これほどまでに
注目されているの?
スーパーフードの成分は食品によりそれぞれですが、おもだった特徴は、ビタミン、ミネラルが豊富であること。
現代の私たちの食生活は、体をつくったり、エネルギーを作り出したりする三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)は、十分摂取できています。
しかし、その一方で、消化や吸収、代謝を高めるなど、体の調子を整え、スムーズに機能させるのに役立つビタミン、ミネラル、食物繊維などは不足しがちです。また、こうした栄養を摂取する源である野菜自体の栄養成分が、現代では減少しています。
こうしたことから、必要な栄養成分をより効率的に摂取できる食品として、スーパーフードが現在、注目を集めていると言えます。
さらに、抗酸化作用や免疫力を高める働きをもつフィトケミカル(植物由来の化学成分)が、一般的な食品より多く含まれる点も魅力です。
Q4
スーパーフード生活を始めたい!
でも、ちょっと難しそう?
スーパーフードを取り入れる食事法は、「体によいものを積極的にとる」というシンプルな考え方が基本。食事全体を変えるのではなく、今までの食事にプラスするだけなので、簡単に始められるというのがメリットです。サプリメントと食事の中間くらいの位置づけで手軽に始められます。
その日の料理に合いそうなものを少量入れるくらいでOK。とるべき種類や量を決める必要はありません。個性的な味のものも多いので、一度にたくさんとるよりも、少しずつ継続してとるのがおすすめです。
まずは、朝食から始めるとよいでしょう。手軽なのは、スムージーやサラダにトッピングとして取り入れること。朝から一日の元気をチャージできます。
スーパーフードには、南米をはじめ、海外からの輸入品も多く、一般的な店では入手が難しい場合もあるかもしれませんが、自然食品店やネットショップで購入することができます。
Q5
よりおいしく、より効果的に
取り入れるには?
味も何も考えずにスムージーにスーパーフードを大量に入れて飲むという人もいますが、それでは味気ないもの。あくまでも食品として、おいしくとれるようにしたいですね。
また、バランスよく栄養素を含むものと特定の成分が大量に含まれるものとあるので、前者は毎日コンスタントにとるメニューに、後者はそのときの体調に合わせて選んでください。
実は、日本の伝統食、納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品や緑茶なども、海外のセレブが注目するスーパーフード。クコの実やうこんのように、中国薬膳と共通の食材も。さらに、一般的な野菜や果物の中にもスーパーフードと呼べる、栄養価の高い食材がたくさんあります。
こうした、身近な食材もスーパーフードとして一緒に使うのが、おいしく食べられて、無理なく長続きさせるコツです。
次回は、今、チェックしておきたいスーパーフードBEST10をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/瀬戸由美子
参考文献/いとうゆき『全米で大反響! スーパーフード便利帳』(二見書房)