旨味は美肌に通ず!
羅臼昆布の簡単レシピ
こんにちは。北村美香です。
先日、北海道・羅臼産昆布のおいしさの秘密をお話しました。そんなに素晴らしい昆布ですから、料理をして、さらにおいしくいただきたい! とっておきのレシピをご紹介しましょう。
手間ひまかけて作られた羅臼昆布。その旨味があるからこその料理を、料理研究家の松田美智子さんに教えていただきました。松田さんは、羅臼昆布の大ファンです。
「旨味が強いので、家庭料理の強い味方になります。だしをとった後も美味しいので、食べる昆布として料理に活用したいですね。すぐに戻るので、時短料理の食材としても優秀ですよ」。
羅臼の切り昆布は戻し時間がたった1分ほど。松田さんは、豚肉、長ねぎと炒めたり、ツナやセロリ、玉ねぎとサラダにしたり。煮たり、炒めたりするときは、戻さず使ってもOKとのこと。
「湯煮」という郷土料理にヒントを得た料理を教えていただきました。
きんきの湯煮風
材料(4人分)
きんき(脂分の多い魚:たら、金目鯛など) 4切れ
羅臼昆布 約5㎝角8枚
酒 適量 生姜 適量
作り方
1きんきを羅臼昆布にはさみ、厚手の鍋に入れ、生姜のせん切りをたっぷりのせる。
2酒と水(材料外)適量を加え、蓋をして蒸し煮にする。
出来上がりに好みで、ほんの少し、お醤油を。あっという間にできて、昆布の風味が魚の味をぐんとアップしてくれます。切り身のお魚がこんなに簡単においしい料理になるのは、昆布の力です。
ほかに、「豚肉のかたまり肉と昆布、干し椎茸の煮込み」「牛ひき肉と昆布、ごぼうの炒め煮」は、我が家の定番ですが、羅臼昆布を使うと、昆布の旨味がじんわりしみこみ、料理の味が格段に違います。
我が家の味をご紹介しましょう。
豚肉と羅臼昆布、干し椎茸の煮込み
材料(4人分)
豚ばら肉(塊) 400g 羅臼昆布 15㎝角1枚
干し椎茸(どんこ)8個 酒 100ml 生姜(薄切り)2片
みりん 大さじ2 醤油 大さじ2~4
作り方
1干し椎茸は水で一晩戻す。
2豚肉は4等分に切り、鍋に入れる。酒、生姜、水(材料外)をひたひたに注ぎ、強火にかける。
3沸いたら、やや強めの弱火にして、ことことと煮る。途中、あくを丁寧に取り、40分ほど経ったところで、1の干し椎茸と、5㎝角に切った昆布を入れる。みりんと醤油大さじ2を加え、さらに1時間ほど煮る。味を見て、好みで醤油を足す。
牛挽肉と羅臼昆布、ごぼうの炒め煮
材料(4人分)
牛ひき肉 250g 羅臼昆布 10㎝角1枚
ごぼう(太め)2本 赤唐辛子 1本 にんにく(みじん切り)1/2片
A カレー粉 小さじ1 醤油 大さじ2〜3 砂糖 小さじ2
赤ワイン 大さじ3〜4 塩、胡椒 各少量 太白ごま油 大さじ1
作り方
1羅臼昆布はひと口大になるよう適当に切り、水11/2カップに30分ほど浸ける。ごぼうはたわしで洗い、乱切りにして水に浸ける。かために塩ゆでしておく。
2深めのフライパンに、太白ごま油、種をとった赤唐辛子、にんにくを入れ、中火にかける。
3香りが出たら、牛ひき肉を加える。塩、胡椒して、色が変わるまで炒める。
41のごぼうを加えて混ぜ、1の昆布と昆布だしの半量、Aを加えて、ときどき混ぜながら煮詰めていく。途中で残りの昆布だしも加え、水が少なくなるまで炒め煮する。
切り昆布のサラダ
「切り昆布のサラダ」は簡単で、お酒のアテにぴったり。玉ねぎは薄切りにして、塩をもみこみ、しばらくおいておき、水気を絞ります。切り昆布は1分ほど水で戻し、ざるにあげておきます。ピーマンは細切りに。フライパンに太白ごま油を熱し、ピーマンを炒め、切り昆布を加えてさっと炒め、玉ねぎを合わせます。味が足りなければ、醤油を少しまわしかけても。小口切りの鷹の爪を加えても。
どの料理も、だしをとった後の昆布で充分です。だしをとったら、密閉ビニール袋に入れて冷凍庫へ。ある程度たまったら煮物や、魚や豚薄切り肉をのせて蒸しものにも。これには、梅干しを叩いたものと白髪ねぎをのせたり、おいしいオリーブ油もしくはごま油をたらり、塩をふり、柑橘を絞ったり。簡単ですが、羅臼昆布のおかげで、深みのある味になります。
簡単、おいしい、ヘルシー。旨味たっぷりの羅臼昆布、この冬の食卓に欠かせない食材になりそうです。
昆布は「羅臼漁業協同組合」直営店『海鮮工房』のオンラインショップで入手できます。
「羅臼天然昆布3等級」