おかげ年の出雲には美肌の素がいっぱい
60年に一度といわれる本殿の遷宮を行った出雲大社。実はその翌年である2014年は「おかげ年」と言われ、神様の恩恵を最も授かる年として、さらに盛り上がりをみせています。出雲大社は本殿までの参道もすばらしく、とても気持ちが清々しくなる場所です。
お詣りを終えたら、伝統の「出雲そば」をぜひ。出雲そばの特徴は、そばの実の殻がついたままの“玄そば”をそのまま製粉ということ。つまりごはんでいうと玄米でお米を丸ごといただくというのと同じような作り方のお蕎麦なのです。そばの色は黒めで、栄養価も食物繊維も豊富、そばの風味、香りが濃く、ざっくりとした歯ごたえのある食感です。門前には出雲そばをいただけるお店がたくさんあり、店によって薬味や具が少し異なるのも楽しみです。
今回は、2014年4月にオープンしたばかりの「出雲そば きずき」へ寄ってみました。こちらのご主人が毎朝そば粉を石臼で挽いて手打ちをしているこだわりのお店です。丸い漆器の器で三段重ねが一般的で、具をのせて徳利のそばつゆをかけて一段ずついただいていくスタイル。ふわっと広がるそばの香り、しっかりとした歯ごたえの美味しい手打ちそば。特に評判のとろろ割子そばは、島根県産「ねばりっこ」という新品種の山芋を使用し、タンパク質や鉄、カリウム、食物繊維も豊富。真っ白の美しいとろろは、粘りが強くて甘味とコクがたまりません。さらに夏の収穫時期のみですが、島根県隠岐産の天然めかぶが添えられたバージョンもあります。抗酸化物質として注目のルチンが含まれるそばの実をまるごと使った出雲そばをいただくときに、消化吸収を助けるアミラーゼが豊富なとろろ、こんな好相性な組み合わせは、まさに先人の知恵ですね。最後の仕上げは「そば湯」これで内臓も温まり、そばの恵みを余すことなくいただけるというわけです。
お泊りは日本最古の美肌の湯・玉造温泉へ。1300年以上前に書かれた「出雲の国風土記」に、一度入ると美人になり、二度入るとあらゆる病が癒えるという評判で賑わっている温泉地として紹介されています。温泉は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。お肌しっとりつやつやの美人泉質です。
温泉街を散策すると、美肌の素があちこちに。ベジタブル&フルーツソムリエが経営するベジフルージュでは、その季節の肌の悩みにあわせたスムージーがいただけます。源泉を汲むことができる場所があり、空ボトルを購入して持ち帰れますので、顔に吹きかけたりフェイスシートで温泉パックをすることもできます。清厳寺のおしろい地蔵さまは、体や顏の気になる部分におしろいを塗って御祈願します。
出雲そば きずき
http://www.izumo-kankou.gr.jp/3086
玉造温泉旅館組合
石井宏子
公式Website:: http://www.onsenbeauty.com
ブログ「温泉セラピー」http://onlyfor.cocolog-nifty.com/blog/
facebook・石井宏子: http://www.facebook.com/onsenbeauty