伊豆・北川温泉で海と野菜に癒される
伊豆半島・東海岸を南下し北川温泉へ。海が目の前のロケーションに建つ「望水」の名物は貸切の温泉です。プライベートガゼボ“ときの凪”と名付けられた貸切風呂は4つ。それぞれ異なる雰囲気がすてきなのですが、全てかけ流しの温泉が注がれています。写真は「日のなごり」。深いブルーの海の向こうに浮かぶ伊豆大島のシルエットがロマンティックです。温泉を湯船の下からそっと注ぐことで湯面が鏡のようになり美しい風景を映し出しています。この貸切風呂は数名入れるほどの大きさ、それだけでも幸せなのですが、さらに広いリビングや洗い場などもあるたっぷりの空間がとても贅沢です。宿泊者は無料で50分入ることが出来ます。
こちらの「GECCAキュイジーヌ」の夕食は、伊豆野菜のバーニャカウダから始まります。中伊豆で無農薬有機栽培をしている農家さんの野菜に感動した料理長が、何度も何度も出向いて話し合いを重ねて実現したこだわりの逸品です。特製のバーニャカウダソースは味噌が隠し味、甘味、香り、旨味、苦味がぎゅーっと凝縮した野菜たちを引き立て、その後にいただく和食と融合する優しい味のバーニャカウダです。食事をいただく最初に野菜のもつ食物繊維やビタミン・ミネラル・酵素を体に入れることは、血糖値の急上昇を抑えて代謝をスムーズにする、ヘルシーごはんに大切な法則でもありますね。
お造りは金目鯛をはじめ伊豆近海の幸がずらり。新鮮なさざえはお造りでいただくこともでき、こりこりとした食感は脳を刺激します。春の時期には生のサクラエビにもお目にかかることが出来ます。
こちらは芳ばしい磯の香りとともに運ばれてくる、鮑の磯香り焼き。どっさりの地海苔の下に濃厚な肝ソースとぷるぷるの蒸し鮑が隠れています。海の野菜・海藻と一緒に極上のタンパク質・コラーゲンが摂取できる美肌コラボです。
もう一つの名物は「北川あじ鮨」。北川温泉の郷土料理をヒントに料理長が創作したあじ鮨は、小さな一口サイズ。出汁醤油のジュレと生姜、ねぎがのっていて、口の中に広がる味わいのハーモニーが絶妙。おなかいっぱいと思ってもついつい進んでしまいます。
最後にいただく小鍋は野菜がたっぷり。優しい味わいの黄ニラと魚貝の出汁がよくあいます。熱々鍋で内臓を温めることにより、スムーズな消化を促す大切なフィナーレです。
北川温泉に宿泊したら、ぜひ行ってみていただきたい場所をちょっとご紹介。朝、早起きして公営の露天風呂「黒根岩風呂」へ。波打ち際ぎりぎりにある岩風呂から眺める海の日の出は大迫力。宿泊者は無料で、望水からも海沿いに歩いていけます。
伊豆北川温泉 望水
石井宏子
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