簡単で道具も必要なし。
ヘルシーな年末年始のおもてなしは、
新感覚のミクソロジー・カクテルで
こんにちは、北村美香です。
年末年始は人が集まる時期。
いつも同じスタイルじゃつまらない、とお悩みの方々へ、今年はお酒で変化をつけてみては、というご提案です。
しかも、フルーツやハーブを使って、お酒なのにちょっとヘルシー?!
ほとんどの方がビールやシャンパンで乾杯。その後はワインや日本酒、焼酎などへ進まれるのでは? 今冬は、ジンやウオッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツや、ベルモットなどのフレーバードウオッカを用意して、簡単カクテルを作ってはいかがでしょう。
カクテルといえば、きちんとしたレシピがあって、道具や食材をたくさん揃えなきゃ、と思っていませんか? いえいえ、そんなもの必要な〜い。すごく簡単で、すぐに作れ、しかもナチュラルな味わいのカクテルをご紹介します。
ロンドンやニューヨークのバーで流行中の「ミクソロジー(Mixology)・カクテル」をご存知ですか? Mixologyとは、英語の「Mix(混ぜる)」と「〜logy(学問)」を合わせた造語です。リキュールやフレーバーシロップを使わず、旬のフルーツやハーブ、スパイスとスピリッツなどを組み合わせ、素材の味を楽しむ新感覚カクテルのことです。
たとえば、スピリッツなどを搾り立てのフルーツ果汁で割り、ハーブをさすだけでも充分。フルーツ果汁を緑茶やハーブティーに代えても。もっと爽やかにしたければ、トニックウオーターで割ってもOKです。
最近気に入っているのが、フルーツをグラスに入れ、スプーンなどでつぶし、そこに、ウオッカと氷、炭酸水を加えたカクテル。この時期であれば、フルーツは、いちごがおすすめ。ベリー類やキウイ、桃、いちじく、ぶどうなども良いでしょう。食前や食中は、これに炭酸水と氷を加えたもので。食後は、炭酸水を加えず、氷を少し。フルーツの甘みを存分に楽しめます。食中酒のおすすめは、ベルモット+柚子やきんかんなどの柑橘類やハーブ類です。
どれもナチュラルな味わいなので、料理の邪魔になりません。ハーブを使った料理なら、カクテルにも同じハーブを少し加えれば、料理とカクテルのマリアージュが楽しめます。
食後なら、ホットカフェオレもしくはココアに、ブランデーやラムをたらすだけでも。もっと深い味わいにしたければ、胡椒類、シナモン、クローブなどのスパイスパウダーを加えても良いでしょう。アイスをリクエストされたら、これに氷と炭酸水をプラスしましょう。
先日、バーテンダーの方に、家庭での作り方のコツを伺いました。氷だけは、市販のものを使ったほうがいいとのこと。冷蔵庫の製氷機で作った氷には、空気がたくさん含まれているので溶けやすく、すぐに味が薄まってしまうそうです。お酒や炭酸、フルーツ類は冷やしておいてから使う。味がキリリと締まります。
テーブルに何種類か用意しておき、各自で作ってもらってもよいでしょう。アルコールの量を自分流にアレンジできるのも、カクテルのいいところ。年末に飲み過ぎていても大丈夫です。
簡単新感覚カクテルで、楽しいお正月をお過ごしください。