屋久島の風と食で心身の深呼吸~屋久島・送陽邸~
何もしない旅というのもいいものです。ただ、ただ、潮風に吹かれて、海を眺めて、日が沈んだらご飯を食べて、ぐっすり眠る。そんな島旅をしてきました。行先は屋久島。屋久島というと、山を歩いて屋久杉を見に行くと想像する方も多いかもしれません。もちろん太古の森のチカラに触れるトレッキングなどアクティブに過ごす旅も元気になれるのですが、今回も目的は心身のオフ、“何もしないで海を眺める”旅をすることにしました。
滞在中一番長くいた場所はここ。宿のデッキに設置されたハンモックで海を眺めたり、うとうと昼寝をしたり、波音を聴いたり、夕陽を見たり・・・。最初は寝転ぶのが難しかったハンモックも、だんだんコツがわかってきます。
送陽邸は屋久島の永田のいなか浜という海岸に建っています。空港からは島をぐるっと半周しなければならない場所ですので、とても静か。宿のつくりも昔ながらの集落をイメージした建物が長屋のように並んでいますので、しばし、住人になった気分でリラックスできます。
夕暮れ時のお楽しみは宿の貸切風呂。海岸に造られた岩風呂です。
古くから鉱泉として地元の人々に利用されていた地下水を加温しているお湯は赤褐色。鉄分と塩を含みよく温まります。なんといっても、お風呂からのこの眺め!寄せては返す、ゆったりとした波は、まるでスローモーションのように感じます。洞窟のような湯船の雰囲気も秘境感があり心のデトックスになりました。
1日目の夕食は、捕れたての地魚のお刺身、首折れ鯖と呼ばれるゴマ鯖は、捕ってすぐに首を折って絞めることで鮮度を保つ絶品の島の幸です。島ラッキョウ、ほくほくに煮えたじゃが芋、島ではつけ揚げと呼ぶ、トビウオのさつま揚げ、ごはんの供には煮魚。宿のお父さんやお母さんと話したり、お隣の席になったスイスから日本を旅しているお二人と盛り上がったりして夜は更けていきました。
朝食時には、ひとり1個・黒砂糖でミネラル補給。
2日目の夕食は、ワイルドな炭火焼。頭から丸ごといただくきびなごは、ビタミンB12やビタミンD、カルシムもたっぷり。タンパク質の吸収率がよく、ビタミンやアミノ酸など栄養バランスがよいという烏賊、地魚、大きな蛤、鶏肉、しいたけ、近くの畑で採れた野菜、鹿児島ならではの安納芋は炭火でじっくり焼くことで、甘くてもっちりの絶品ご馳走です。
島旅ならではの食は、屋久島の海と山が育んだ食材ばかり。まさに、屋久島の恵みで心身を整える旅。海の潮風をあびることは、海にしかないミネラルをたっぷり吸収できる“タラソテラピー”の時間。ゆったりした波音のリズムと体の水が一致してくることで、体の流れが整い心身のデトックスができます。
鹿児島県・屋久島の民宿
送陽邸
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石井宏子
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