温泉ひとり旅・玄米菜食でリセット~宮城県・鳴子温泉~
ゴールデンウィークや夏休みなど、ちょっと長めのお休みができる時に、わたしは温泉へ「じぶん湯治」にでかけます。OurAge世代のみなさんに、ぜひ、お試しいただきたいのは温泉の連泊。できれば3泊くらい同じ場所で過ごすと、ゆっくり心身のデトックスができて、体も肌も人生観も変わると思います!計画はとにかく宿と行き帰りの列車の切符をおさえるだけ。かばんに詰めるのは、リラックスできる服と読みたかった本、あとは、玄米ごはんのレトルトパック。お散歩用に歩きやすい靴と帽子。いつもこんな感じです。
毎年通っているのは、ローカル線の駅から歩いていける気軽さと温泉の種類が豊富な宮城県・鳴子温泉郷の「旅館大沼」。しかも何度もリピートしている理由は“一汁三菜”という玄米菜食を中心とした食事でひとり滞在できるプランがあるからです。
一汁三菜といっても、夕食はこんな感じ。GWの時期だと地元で山菜が採れるので、絶品の天ぷらや、お浸し、ごまあえなどで贅沢にいただくことができます。
ごはんは、地元のお米の玄米を塩釜の藻塩と国産小豆を入れて炊き上げたもの。そのまま発酵熟成して寝かせることができるので、炊きたては玄米の歯ごたえが楽しめる味わいだし、発酵熟成していくと、風味が増してふっくらやわらかに感じられます。
藻塩・えごま・白ごま・黒ごまが小さなすり鉢と一緒に添えられているので、その時の気分で調合して玄米ごはんにかけたり、野菜につけたりしてアクセントになります。塩釜での藻塩づくりの歴史は大変古くて地元の御釜神社の神事として今も伝承されています。その古来の製塩法を再現した塩づくりで作られる藻塩はホンダワラという海藻を通した海水を10時間煮詰め、そこから結晶化した塩、まさに、凝縮した海のミネラルを摂取できます。えごまは、αリノレン酸を豊富に含み抗酸化作用が期待できるアンチエイジング食材。ごまは、アルギニンやオレイン酸、リノール酸、セサミン、鉄分、ビタミンなどを含み、玄米菜食でデトックスする際には欠かせないパートナーですね。
朝食はこんな感じ。近くの農家さんの野菜のサラダや煮物に納豆。
この納豆!ちょっと珍しいでしょ?平たくて大粒の地大豆で特別に作っていただいているこだわりの逸品。ごろっと大粒、でもふっくら柔らかくて香り豊か。わたしは、この納豆に藻塩とゴマをかけていただくのがお気に入りです。夕食も朝食も毎日メニューを変えて出してくれますので、連泊していても飽きません。
では、お昼ご飯はどうしているかというと、鳴子温泉へ湯めぐりに出かけたついでにお蕎麦やさんでいただく日もありますが、ローカル線で2駅乗ると大きな“道の駅”に行けるので、野菜を買い込んで調理するのも楽しみです。宿は、旅館棟と湯治棟があり、自炊できる共同キッチンがあります。電子レンジやガスコンロ、鍋類や食器も揃っていて気楽。
買い込んだ野菜をちょっと調理して湯治気分でランチ。野菜類だけで済ませる時もあるし、ちょっと物足りない時に登場するのは、玄米のレトルトパック。これで充分満足です。
これは旅館大沼の宿泊者専用の貸切露天風呂。青葉の香りを運ぶ風、虫の声や鳥の声、そして温泉の流れる音。肌をすべすべにしてくれる“重曹”を豊富に含む美肌の湯。そして、しっとり潤わせてくれる植物由来成分もたっぷり含んでいるので湯上りもしっとりお手入れいらず。肌と心のメンテナンスができる温泉です。
宮城県・鳴子温泉 旅館大沼
*2015年4/30(予定)まで、全館メンテナンスのため休業
5/1以降の予約は常時受付中
石井宏子
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