島時間で脳にもリゾート休暇を~八重山諸島・竹富島~
“五月病”なんていう言葉もありますが、気候が不安定だったり、ちょっと蒸し暑かったり、体は大丈夫なはずなのに、気持ちがついていかなくて何もする気が起こらない・・・。とか、気持ちはあるんだけど、次ぐに疲れを感じてしまって体がついていかない・・・。とか、今年は特にそんなことをつぶやいている方が多いように感じます。“なんとなく”の不調の兆しが、慢性の不調になってしまわないうちに心や体を調整するためのキーワードは「脳」。この「脳」の疲労に着目して考えられた滞在プログラムがあるというのでさっそくでかけてきました。
場所は離島。八重山諸島は沖縄本島の南・石垣島から、さらに南下した地域に点在する島々です。中でも竹富島は石垣港からわずか6キロ、高速船で10分で行ける別世界。ついた瞬間からゆる~い時間の流れを感じることができます。詳しい滞在の内容はこのコラムではとても書ききれないので、ご興味のある方はお宿「星のや竹富島」のホームページでゆっくりチェックしていただくとして、とにかく「なるほどね~!!」って思ったのは、脳のストレスをリリースするっていうことが、得体のしれない心や体の不調を整えるのにとても大切ということでした。
脳は大きく3種類の働きをしていて、考える脳(テキパキ活動するのに必要)、感じる脳(心が元気でいるのに必要)、生命維持の脳(体が元気でいるのに必要)があるそうです。それぞれは別の働きのように思えますが、影響もしあっていて、様々なストレスを自分自身で消化できなくなってきてしまうと、そのバランスが崩れて、自分が考えている、あるいは感じていることと体や心が合わないということも起こってくるわけです。つまり、脳にもリゾート休暇が必要なのです。
竹富島に流れている独特のゆる~い空気=島時間は、沖縄の言葉を借りると「なんくるないさ~」あれこれこだわっていた事が、なんだか大したことではないという気持ちにしてくれるようです。竹富島で暮らしているような気分で過ごせる一軒家の部屋。寝たい時に眠り、目が覚めたら気ままに活動。お腹が空いたら体に優しくて元気になるものを食べる。「島時間養生」での滞在ルールは自分の好きなようにする!ということ。
ブランチは五感をちょっと刺激するために「豆腐づくり」をしてからいただきます。大豆をミキサーにかけてザルで濾し、火を入れます。程よいところで海水のにがりを入れて布にあげれば、ふわふわのお豆腐の出来上がり。
作った豆腐で料理していただいた“豆腐尽くし”のブランチ。胃腸は優しく休養できるし、五感を刺激して脳はちょっと元気に。もちろん、イソフラボンたっぷりで肌ツヤツヤです。
さらにのんびりした島暮らしを感じてみたくなって、竹富集落へでかけて路地をお散歩。水牛車が通ったり、郵便局や小さな雑貨屋さんがあったり。
もうすっかり夏!の日差しにつかれたら、これまたゆる~いカフェ「パーラーぱいぬ島」でひと休みです。
ここで出会ったのが、沖縄独特のスイーツ「ぜんざい」。ぜんざいというと温かいおしるこのようなイメージを持ちますが、沖縄で「ぜんざい」といえば、冷た~いかき氷の一種。特にこのお店のかき氷はふわふわの雪のような食感で一度食べたら忘れられない味わいです。
金時豆を煮たあんは、甘さ控えめでお豆の存在感が美味しい。金時豆はビタミンB1、鉄、カルシウムが豊富。糖質、タンパク質、食物繊維が取れます。そして、おすすめは黒糖がけ。黒糖はサトウキビのしぼり汁をそのまま加熱濃縮していますので、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラル・ビタミンB群が豊富、サトウキビの皮に含まれるオフタコサノールは疲労回復にも効果的です。黒糖は元気の素。上白糖や三温糖に比べてカロリーが低いというのもうれしいですね。
星のや 竹富島
http://hoshinoyataketomijima.com/
滞在型プログラム「島時間養生」
http://hoshinoyataketomijima.com/#/spa/spa_menu01
石井宏子
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