アートと棚田とヘルシーカレー~越後まつだい里山食堂~
わたしが旅に出かける一番の目的は「温泉」に入ること、そして素敵な宿を見つけることですが、もうひとつ、楽しみにしているのが「居心地のいいカフェ」に出会うこと。温泉街の路地を曲がったところにあるほっこり系のカフェや駅の近くにある老舗の喫茶店などを見つけると、時間の許す限り立ち寄ってみるのですが、もうひとつ、最近日本各地に増えてきたアートな場所や美術館、博物館などにあるカフェスペース。気持ちのいい光が入りこんでいたり、地元の作家の器を使っていたり、結構いいところが見つかるのです。
新潟県の十日町エリアにある、ほくほく線まつだい駅の近くにある「まつだい農舞台」は、草間弥生さんの大きな作品や現代アート系作家さんの作品が、まわりの棚田や里山の風景とコラボするように展示されています。その建物の中にあるカフェ&レストランが「越後まつだい里山食堂」です。大きなガラスで棚田の風景に突き出したような造り。テーブルもミラーガラスで座ってみるとシースルーな感覚、外の景色と溶け込んで、棚田に点在するアートを眺めながらランチやお茶ができます。
厨房がある注文カウンターには、マクロビオティックの本や有機栽培のお茶なども置かれていて、マクロビ志向のメニューやこの地域(妻有)の農家でつくる妻有野菜や棚田米を使ったお料理がいただけます。
「野菜たっぷり」「塩控えめ」などのアイコンがついたメニューには、野菜が何グラム使われていて、塩が何グラム入っているかなども細かく記載されています。定番ランチの人気メニューのひとつ「里山カレー」は、玄米か白米を選ぶことができます。チキンカレーはオリジナルブレンドのスパイスで作られていてパンチのある辛さ。
ごろごろと焼野菜がたっぷり。この焼き加減が絶妙。歯ごたえもちゃんと残っていて、しっかり野菜の甘みが引き出されていて、美味しい。玄米と大き目焼野菜だとカレーでもよく咀嚼していただくことができるので、アンチエイジングな食生活を目指しているひとにもピッタリな組み合わせです。
付け合わせのサラダの野菜もとびきり新鮮。みずみずしい紫玉ねぎや乱切りにしたきゅうりの食感、パリパリといい音を立てる細切りニンジンは香りと甘みが広がって、いいアクセント。今度このサラダを作ってみようかしら。なんて思える一品でした。
越後まつだい里山食堂
http://www.echigo-tsumari.jp/facility/eat/satoyamashokudo
石井宏子
公式Website http://www.onsenbeauty.com
ブログ「地球まるごと温泉ビューティ®」 http://ameblo.jp/onsenbeauty/
facebook 石井宏子 http://www.facebook.com/onsenbeauty