美食工房のクリスマス~那須高原 ラトリエ・ムッシュー~
今年のクリスマスはどんなお楽しみを計画中ですか?ずばり、クリスマス当日ではなくても1年間がんばった自分へのお楽しみとして、とっておきの旅ごはんはいかがでしょうか?栃木県・那須高原の森の中に知る人ぞ知る名店があるのです。「美食工房 ラトリエ・ムッシュー」は、あの宮﨑シェフが息子さんと2人シェフで開業した20席だけのレストラン。ホテル西洋、パークハイアット、ヒルズクラブ、二期倶楽部とホテル料理業界に数々の革命と伝説を重ねてきたグランシェフ・宮﨑さんが、自由な発想の地産地消「宮﨑キュイジーヌ」をじっくりコツコツと創りだしています。
毎年何が出てくるか、当日までメニューはシークレットの「クリスマス・サプライズ・ディナー」。オープンキッチンをぐるりと囲むカウンター席。ここでは、キッチンが劇場なのです。一皿一皿、ワクワクしながら、ふたりシェフの美しい動きを見守ります。
昨年のクリスマスにいただいたのは、“那須高原で獲れたジビエの誘い”と副題がついたサプライズ・ディナー。ジビエはつまり、養殖ではなく天然物ということ。いかに信頼できる猟師と情報交換して豊かな自然環境の中で育ったものをしっかりとした処理で調理できるか、ということが美味しさの決め手になります。つまり、地域に根付いた目利きシェフのお料理だからこそ楽しみなメニューなのです。しかも、ジビエ肉は脂肪が少なく栄養価が高いのが特徴。良質なタンパク質や鉄分も摂取できます。
アミューズは那須高原で獲れた仔イノシシのX’masソーセージ、聖なる帆立貝のタルタールと田沢湖の紅マス、川村農園の蜜柑ソース、一口のとちおとめのロマノフ風とそのクリスタル。仔イノシシのシーセージがインパクト大。甘味とコクがあるのにしつこさがなく、テタンジュのシャンパーニュと相性抜群。
冬はジビエの美味しい季節。「ジビエたちとフランス産フォアグラのパテ 2014ノエル」これがもう、悶絶級の逸品。さまざまなジビエ肉の異なる食感と味わい、ふわっと広がる肉の甘味、とろけるフォアグラ、アクセントのナッツ。この季節のジビエの魅力がぎゅっと詰まったパテは、ここでなければ味わえない芸術品でした。複雑に丁寧に作られた果実のコンポートと那須高原採れたての小野菜は味も香りもしっかり。
那須高林で獲れたキジと大地の薫るトリュフのクネルはセップ茸と高原きのこのスープと淡雪に見立てたエスプーマ。この小さな一皿の中に広がる晩秋の林。
魚河岸からの旬鮮魚のメインと選べる肉料理。そして、聖夜のエピローグを飾る甘美なお愉しみ・・・。全部言いたいけどこのくらいにしておきます。どうぞ、あとはご自身でお楽しみください。良いクリスマスを。
栃木県・那須高原
美食工房 ラトリエ・ムッシュー
*クリスマス・サプライズ・ディナーは12/19-25 10,000円(要予約)
*年末年始もスペシャルランチとスペシャルディナーがあります。
石井宏子
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