甘みたっぷり冬の大根~宮城県・有賀の里 たかまった~
ようこそ。ようこそ。よく、いらっしゃいました。と、鍋を片手に千葉静子さんがやってきました。ほかほかと湯気のあがる鍋から、ぷ~んと大豆の香り。「これはね。聰さんが作った大豆の豆乳。美味しいのよ。」
これが「たかまった」のおもてなし。ご主人が畑で丹精込めて作った作物を大切に大切に磨き上げて、極上の野菜料理にして出してくれるのです。
何もいらない。大豆の香りと豆の甘み。この1杯のために、またここまで旅してきてもいいとさえ思ってしまいます。
これ。これ。ほんのり甘いふっくらだし巻き卵。今日はお昼ごはんでお邪魔しましたが、この「たかまった」は農家民宿として、離れの蔵屋敷の部屋に泊まることもできるのです。そうすると、幸せな朝ごはんが待っていて、野菜やごはんも絶品だけど、その時いただいた卵焼きも忘れられない美味しさだったのです。「たかまった」のある栗原市は蓮根の名産地でもあり、前菜の蓮根のなますも上品な味わい。千葉家の蔵には江戸時代の古文書があったり、お宝の食器がたくさんあって、これがまた素敵。
こういう、何気ないおかずも目を見張るほど美味しい。おからに葱がたっぷり。これは家でも作ってみたいというヒントになりますね。細かい野菜の食感や葱の甘みが感じられて新しい。
大根1本丸ごと、どーーーん。大皿に盛られた大根に、みんな大歓声。
中まで、しみしみです。静子さんに聞いたら、下茹でだけでも2時間、さらにコトコト出汁で煮て、数時間かけて作るそうです。箸ですっと切れる柔らかさ、いただくと口の中いっぱいに大根の甘みが広がります。ごっそり乗せられた針生姜を薬味にすると、大根のフレッシュさが引き出されて、また違った味わい。
厚切りにした蓮根の黒酢炒め。蓮根に片栗粉をつけて焼くことで、あんかけ風にソースが絡んで、シャキシャキとろ~ん。
手塩にかけた「ササニシキ」のごはんは、ぴっかぴか。この他にも、手作り豆腐のお吸い物や白菜の重ね蒸し、お漬物や苺のデザートなど、野菜たっぷりのおかずと極上のごはん。ビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質も炭水化物もバランスよくいただけて、お料理のヒントもいっぱい教えていただけました。心も体もうれしいヘルシーランチです。
野菜がこんなに美味しい、ごはんがこんなに美味しいということを、ぜひ感じて楽しんでいただきたいと思いを込めて自宅で農家民宿と食事のおもてなしを始めた千葉さんご夫妻。現在は娘さんも加わってご一家で迎えてくださいます。
農家民宿と心の料理 有賀の里 たかまった
*昼食は1,500円(税別)~ *3日前までに要予約
石井宏子
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