素材を選ばない柔軟さと和・洋・中すべての料理に変身できる多様性。コレステロール値の低下、老化防止、更年期症状の軽減、美容やダイエットにもいいなど、豆腐はまるでスーパーマンのような存在。奈良時代から長い長い間日本人に愛され続けてきた豆腐を、先人の知恵に感謝しつつ、おいしくいただきましょう!
今回は豆腐の切り方をご紹介します。手のひらの上で豆腐を切る光景をよく見かけますが、まな板の上で切るほうが確実にきれいに切れます。やわらかいのでスッと手早く包丁を入れましょう。
豆腐ステーキ向き
厚みを半分に切る
豆腐の厚みの半分に包丁をねかせて当て、反対の手で豆腐の上を軽く押さえます。そのまま、まな板に平行に包丁を進めて2 枚に切ります。
みそ汁、スープ麻婆豆腐向き
角切りにする
厚みを半分に切り、縦横等間隔に包丁を入れて四角形に切り分けます。1㎝角の立方体に切るのは「さいの目切り」。厚みを3 等分にし、縦横に切っていきます。
冷ややっこ・煮やっこ向き
やっこに切る
豆腐を大ぶりの四角形に切ること。1 丁を6 等分に切るのが一般的。豆腐の大きさによって、4 等分の場合も。江戸時代に武家に仕えた奉公人「奴(やっこ)」の半はんてん纏の紋に由来。
炒め物・煮物向き
色紙に切る
縦半分に切って2 本の四角柱にし、端から同じ厚みに切ります。切り口はほぼ正方形。厚みは約1 ~2㎝で、料理によって変えましょう。
煮物・豆腐ステーキ向き
そのまま薄切りにする
豆腐を横長にまな板の上に置き、端から1㎝ほどの厚さに切り、細長い長方形にします。料理によって厚みを変えることがあります。
煮物・炒め物向き
拍子木に切る
拍子木のように四角柱に切ること。豆腐を縦半分に切り、さらに厚みを半分に切ります。これを横長に置き、端から1~1.5㎝幅の食べやすい棒状に切ります。
いり豆腐・白あえ向き
スプーンですくう
包丁を使わず、食べやすい大きさにする場合は、スプーンですくい取ります。形をくずしてもよい料理の場合は、手でほぐすことも。
次回は便利な道具集についてご紹介します。お楽しみに。