列車の中で握ってくれるお寿司
~富山県・氷見~
わたしは旅先のローカル鉄道に乗るのが大好きです。最近は、日本各地で趣向を凝らした観光列車が増えてきて、あれも乗りたい、これも行ってみたいと興味がつきません。
そんな中でも、どうしても乗りたいと熱望していた観光列車「べるもんた」に乗車してきました。なぜ、この列車に乗りたかったかというと、列車の中で繰り広げられる“驚きの光景”の現場に行ってみたかったから。そして、それをぜひとも写真に収めたい。そんな「撮り鉄子」魂もあり、超人気列車のプラチナチケットを獲るべく、発売日に必死に予約を試みたのでした。
ベル・モンターニュ・エ・メール、フランス語で“美しい山と海”。たった一両で走る姿は「べるもんた」の愛称の方が似合う気がします。近づいてくると、ダークグリーンの車体にゴールドのライン、ちょっとクラシックで風格があります。
列車に乗り込むと「念願の光景」は、もう始まっていました。それがこれ。そう!なんと、列車内でお寿司を握っているのです。「富山湾の幸のお寿司を列車の中で握ってくれる」こんなことを考えた人、本当にすごいです。車掌さんがいるべき最後部には、なんと寿司カウンターがあり2人職人さんが大急ぎで寿司を握っています。寿司カウンターの前には、大興奮の乗客がカメラを持って殺到し、拍手喝采です。
席に戻って見渡すと、内装もすごい。富山県南砺市の伝統工芸である木彫りの井波彫刻が施され、つり革は高岡銅器をイメージした銅箔。地元の方が乗り込んで観光案内もしてくれます。
実はお寿司は事前に予約。氷見名産のはと麦茶と握りたてお寿司5貫のセットです。本日のネタは、めじまぐろ、かがみ鯛、ほうぼう、べにずわい、白エビの昆布軍艦、全て富山湾で獲れたものです。出来立てのにぎりを、こんな可愛い列車でいただけるなんて感激です。
氷見を出発した列車はあっという間に、絶景の雨晴海岸にさしかかります。夢見ていた「義経岩と握り寿司とべるもんたの列車の窓枠」を写真に収めることができて、大満足。さて車窓の風景を眺めながら、富山湾の幸をいただきます。甘味のあるほうぼう、ぷりぷりのかがみ鯛、とろける白えびは昆布軍艦なので旨みがそのまま。珍しかったのは、がり。昆布とゴマがまぶされていて美味。昆布の消費量に日本一の富山では普通のことらしいです。
列車内の売店も充実。大好きなホタルイカの素干しを購入。ホタルイカはこんなに小さいのに、優秀な栄養素の宝庫。疲れを解消して肝臓にパワーをくれる「タウリン」、たんぱく質の吸収をサポートするビタミンB12、抗酸化作用のビタミンEやビタミンAなど、ぎっしり。これはできるだけ内臓ごといただくのがよいというわけで、丸ごと素干しにしたホタルイカをおやつにつまめば、肝臓にも美肌にもよい。というわけです。
城端線・氷見線観光列車
ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~
https://www.jr-odekake.net/navi/kankou/berumonta/
石井宏子
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