長芋でも山芋でもなく「自然薯」
~箱根湯本 はつ花そば~
温泉旅にでかけて、お昼ごはんどうする?となった時「お蕎麦でも食べようか」という言葉がでるほど、温泉地とお蕎麦屋さんはつきもののようなイメージですね。昼から午後の時間は、体は燃焼に向かっていますので、炭水化物をいただくのは体のリズムとあっているし、しかも蕎麦はGI値が低いので血糖値が上がるスピードがゆるやかだし、ヘルシーごはんとしてもぴったりだから、安心しておなかいっぱいいただくことができます。
箱根にでかけると、いつも寄りたくなるお蕎麦屋さんがあります。箱根湯本駅から商店街をぶらぶら見物しながら坂道を上り、早川にかかる赤い橋を渡った角にある「はつ花そば」。小さなお店の前にはいつも人がいっぱい並んでいるからすぐにわかります。雰囲気を楽しみたい時は、この本店で。できるだけ早く食べたい時には、そのさらに奥へ2分ほど歩いたところにある新館へ。新館は少し広いので、回転がいいのです。
この「はつ花」は、箱根で初めてのお蕎麦屋さん、昭和9年創業、そして、今や箱根名物となった「自然薯そば」が登場したのは昭和20年ごろだそうです。この元祖自然薯そばは、蕎麦粉と卵と自然薯だけで、水を一滴も使わずに打つのが特徴。自然薯は、かつて小田原から箱根湯本のあたりの山中に自然に育つ山芋。地中に長く根を張り掘り出すのはとても大変だったそうです。現在では自然農法で栽培されたものを使って蕎麦を打っているそうです。
蕎麦はさっぱりとしているのに風味豊か、噛めば噛むほど甘みがひろがる美味しさです。さらに、このお店でお蕎麦をどうしてもいただきたくなる理由は「とろろ」。そう、自然薯のとろろです。粘りがすごい。箸でがばりと持ち上げたら一塊になって持ち上がってしまうほどの濃厚な粘りです。王道の一番人気は、この元祖つけとろ・自然薯そば。自然薯と卵だけで打った蕎麦を、自然薯と卵につけて食べる、自然薯ダブルの元気がでるお昼ごはんなのです。
自然薯は滋養強壮の漢方薬としても使われてきた食材。アルギニンという強精作用の酵素がたっぷり、さらに、ホルモンの分泌を促進させてくれるといわれ「若さの素」と呼ばれるディオスゲニン、これで、元気よく旅ができそうです。さらに、食物繊維は長いもの2倍、消化を助ける酵素のアミラーゼ、美肌をサポートする粘り成分と、まさに美容の宝庫。これで、温泉につかったら、もう、明日の朝の肌が楽しみです。
体が冷えやすいから冷たいお蕎麦はちょっと。という時には、温かい「山かけそば」。
温かいお蕎麦に、ふんわりぷくぷくの自然薯とろろがたっぷり。ふわふわの「とろろ」をからめていただく熱々のお蕎麦。こちらも幸せなヘルシーごはんです。
箱根湯本 はつ花そば
石井宏子
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