次から次に登場する「健康食」。いったいどれぐらい効果があるのでしょうか? 今回は「豆乳ヨーグルト」を徹底検証! もちろんお医者さんのお墨付きです。
タフな植物性乳酸菌のおかげで驚きの美腸効果が!
豆乳ヨーグルト
「腸は第2の脳」と言われていますが、腸を整えることによる健康増進効果は計り知れません! 発芽玄米と豆乳でできるヨーグルトは、"いつでも快調""体調万全"な、健康の好循環が生まれる体へと導いてくれます!
豆乳ヨーグルトはこんな人にオススメ!
Q1 発酵食を作りたいけど菌を育てられるか不安!
A 発芽玄米と豆乳を常温でおくだけでできちゃいます。
発酵食は、まさに生物が生み出す奇跡。お互いが持つ酵素が反応し合い、唯一無二の発酵食品が完成します。器や器具を熱湯消毒するなど衛生面は気をつけたほうがいいですが、初心者でも手順は簡単。レシピ通り(次回以降の記事でご紹介)に作れば、順調に発酵が進み、すくすくと栄養たっぷりに育ってくれます。
Q2 ひどい便秘が治らない! 大腸さん、ごめんなさい。
A 植物性乳酸菌は腸内環境の改善に効果大です。
便秘が長引くのは要注意。老廃物が長く滞留していると毒素が体内に吸収され、悪玉菌も増殖。腸内環境バランスがくずれます。運動や食物繊維の摂取など改善方法はありますが、根本解決にはならず。乳酸菌は腸のぜん動運動をサポートし、スムーズな排便を促進。お腹すっきり効果を実感して!
豆乳ヨーグルトの健康効果について、次のページでさらに詳しくご紹介!
腸内環境◎→全身の健康が改善するという“好循環”に
教えていただいたのは
小林弘幸さん
Hiroyuki Kobayashi
1960年生まれ。順天堂大学医学部教授、日本体育協会公認スポーツドクター。順天堂大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科修了。便秘改善のスペシャリストで、自律神経研究の第一人者。テレビや雑誌でも活躍中。著書も多数
「腸の大切さが最近注目され、乳酸菌の力も見直されています。豆乳ヨーグルトに含まれる乳酸菌は植物性で、動物性のものよりも死滅しにくく、生きた状態で腸まで届きやすいと言われています。乳酸菌やビフィズス菌は腸内の善玉菌を増やすので、腸内環境が整います。すると栄養が体内にしっかり吸収され、血液もきれいになり、それが体内を巡ります。腸内に老廃物もたまりにくくなるので、さらに栄養がしっかり吸収される好循環に。
また、免疫細胞の約8割は腸内にあり、腸内環境がよくなると免疫細胞が活発化。風邪をひきにくくなり、アレルギー症状も緩和されるので、花粉症の改善にもなります。そして善玉菌優勢になると幸せホルモンが増えると言われ、自律神経も整うので、ストレスが緩和され、良質な睡眠も得られます。
まるで好循環ドミノのように、肌から心、免疫力まで、腸によって改善されていきます。これらのサポートを強力にしてくれるのが豆乳で作るヨーグルト。良質で栄養豊富な乳酸菌が腸まで届き、強力に腸内環境を整えます。
豆乳は、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンを含むので、気になる更年期の不調の改善にも。さらに大豆タンパクが脂肪燃焼を促進するのでダイエットにも効果的。『腸のために何をすればいいか』と悩んだら、豆乳ヨーグルトを食べましょう」(小林先生)
だるい、花粉症がつらいといった状態は「腸内環境を整えて!」という腸からのSOS! 栄養価抜群の豆乳ヨーグルトを食べて、腸と体を元気にしてあげましょう
次回からは酢タマネギと豆乳ヨーグルトのレシピをご紹介します。お楽しみに。
撮影/工藤睦子 スタイリスト/中野径恵 イラスト/長谷川まき
料理製作/伊藤朗子 取材・原文/島田ゆかり