海辺のカフェでソーダブレッドランチ~熊本県・天草~
天草へ行ってきました。
天草は大好きな場所で、何度もリピートして旅に出かけているのですが、その理由のひとつが“いろいろな行き方ができる”ということ。天草五橋で島から島へと繋がっているので、車でも気軽に行けちゃうのですが、もっと早く行きたい時は、天草エアラインに乗ってびゅーんと一気に。イルカがモチーフの可愛い機体に乗ると、福岡空港から40分、熊本空港からだと20分で到着です。そう、意外に天草は近いのです。
で、もう一つお気に入りの方法は、列車&クルーザー。土日なら熊本駅からA列車という観光列車がでていて、なんと、車両の中はジャズが流れるバーなんです。ステンドグラスの教会を思わせる内装はエキゾチックな天草の気分。天草ハイボールなんて飲んだりしているうちに三角港に到着です。ここからクルーザーに乗り換えるのですが、わたしは、行ってみたいカフェがあって、船を一便遅らせて、お目当ての「麻こころ茶屋」へと向かいました。
えっ?ここ?「高野鮮魚」の看板がある漁師小屋です。裏へ回るとひっそりとカフェの入口。わー。なんか、こういうのもワクワクしますね。
中に入ると別世界、大きなキッチンスペースでは、オーナーご夫妻がお料理中。とってもいい感じのカフェです。オーガニックな雰囲気に癒されます。
店内にはセンスのいい雑貨や、自然に帰るナチュラルプラスティックの食器、オーガニックコットンのファブリックなど欲しくなるものがいっぱい。噂以上の素敵さに、どうして天草の漁村にこんなカフェがあるの?と不思議に思ってオーナーご夫妻にうかがってみましたら、天草を旅してひと目で気に入ってしまい、移住してしまったとか。
実は「麻こころ茶屋」は埼玉県・大宮で大人気のカフェでした。それが、ふらりと天草を訪れたことがきっかけで、繁盛店を閉めて移住、苦労してコツコツ場所を探して、ここでカフェをオープンすることができたそうです。すごい。
ランチは6種類。わたしは有機野菜やオムレツとソーダブレッドのプレートランチにしました。天草は太陽の光が強い。海のミネラルが濃いから大気のミネラルが濃くてすくすく作物が育って、しかも旨みが濃くて美味しい。そんな魅力がぎゅっと詰まった一皿。ちょっとエスニックな豆のソースがふわふわのオムレツに絡みます。さっくりもっちりのソーダブレッドは小麦の香りがして芳ばしい。
珈琲はオリジナルブレンド豆を自家焙煎していて、ちょっとビター。それをアイスコーヒーにしたカフェラテを注文。甘味はこれで、と運ばれたのは天草の作家さんの器に入った「素焚糖」でした。
カフェの外は天草ののどかな海。静かな上島の内海では真珠の養殖も盛んです。このカフェ、ものすごーく居心地が良くて、知らないうちに1時間くらいすぐにたってしまいますから、ゆっくりした“天草時間的”スケジュールでいらっしゃることをおすすめいたします。
石井宏子
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