素材を選ばない柔軟さと和・洋・中すべての料理に変身できる多様性。コレステロール値の低下、老化防止、更年期症状の軽減、美容やダイエットにもいいなど、豆腐はまるでスーパーマンのような存在。奈良時代から長い長い間日本人に愛され続けてきた豆腐を、先人の知恵に感謝しつつ、おいしくいただきましょう!
今回は手作り豆腐の作り方をくわしくご紹介します。
■材料(2人分)
●大豆から作る場合
大豆……200g
にがり……適宜(商品の表示通りに)
水……豆の1.5 倍量
木綿などの布袋(ふきんを縫っても)
温度計
●豆乳から作る場合
豆乳……作りたい分量
にがり……適宜(商品の表示通りに)
1
ミキサーにかける
大豆は洗ってたっぷりの水に8時間以上つけてもどし(豆を割って、面が平らになっていたらOK)水をきります。豆の1. 5 倍量の水とともにミキサーでどろどろになる(「呉」という)まで撹拌します。量が多いので数回に分けること。
2
煮る
大きめの鍋に1を入れて強火にかけ、へらなどで、ゆっくりかき混ぜながら沸騰させます。95℃以上になると、ワーッと泡がふくれてくるので、ふきこぼれないように、ときどき火を弱めながら約5 分煮ます。
3
こす
大きめのボウルに大きめのザルをのせ、水でぬらして固く絞った布袋(ふきんを二つに折って両脇を縫ってもいい)を入れます。袋の口を開き、2をお玉ですくい入れては豆乳をこし取ります。
4
絞る
入れ終わったら布袋の口をねじって、木べらや菜箸でぎゅっと袋を押しながら豆乳をできるだけ絞ります。汁はまだまだ熱いので気をつけて。袋の中に残ったのがおから。できたてのおからは豆の風味があり、おいしい!
おから
上の作り方4で袋の中に残ったおから。自家製はふわふわして、甘い豆の風味が際立っている。ぜひうの花やお焼きを作ってみて。
作り方の続きは次のページで。
5
泡をすくい、煮る
市販の豆乳で作るときはここから!
こし取った豆乳を計量カップではかり、鍋に入れ、泡をていねいにすくい取ります。にがりは、商品パッケージの表示通りに用意します。
6
70 ~75℃で火を止める
豆乳を弱火にかけ、木べらでゆっくり混ぜながら少しずつ温度を上げていきます。混ぜ続けて(鍋の中に流れを作っておく)、70 ~ 75℃になったら火を止めます。温度が低いと固まりません。
7
にがりを加える
6の鍋に、表示通りの分量のにがりを手早く静かに流し入れます。すぐにていねいに2~3回混ぜたら、木べらを引き上げ、ふたをしてしばらくそのままおき、粗熱をとります。
8
器に移す
お玉で器に移します。このとき、かなりやわらかい状態でモロモロとしています。5 分ほどすると、固まってきて、透明な水と白く固まった部分に分かれてくるので、水分をそっとすくい取ります。10 ~ 15 分ほどおいてなじませて、でき上がり。
1人分!
小鉢に移して固めれば、1人分の豆腐に。十分に固まらない場合は、ラップをして電子レンジで2分加熱してみてください
次回からはメイン料理になる「豆腐のおかず」をシリーズでご紹介します。お楽しみに!