ぷちぷち大麦で簡単デトックス
こんにちは、北村美香です。
ここ1年、ずっとハマっているのが大麦。イネ科の穀物で、1万年以上前から栽培されてきた世界最古の穀物のひとつです。大麦といえば、ビールの原材料、麦茶、押し麦といったイメージですが、私が使っているのはもち種の、いわゆる「もち麦」と呼ばれるものです。
なぜ気に入っているのかですって? それは……食べ始めてすぐ、便秘とは無縁の生活になったことから。外食続きでややオーバーウェイトだったところ、1カ月食べて、約2㎏減り、おなか回りもすっきり。いままで、玄米やグリーンスムージーなどいろいろ試してきましたが、こんなに早く効果がでた食物はありませんでした。娘もやや便秘気味のときは、多めに大麦を食べると効果抜群と言っています。そして、そのぷちぷちした食感がたまらない。口当たりの楽しさに、つい食べ進んでしまいます。
大麦の魅力のひとつに、優れた栄養価があります。大麦は食物繊維の宝庫。その含有量は精白米の約19倍、玄米の約3倍、ごぼうの約2倍。もち麦だったら、精白米の約25倍も! ほかにもカルシウムは精白米の約3倍、鉄分は約2倍。カリウムやビタミンB1、たんぱく質といった栄養素を多く含んでいます。
しかも、お通じをよくする「不溶性食物繊維」と、腸内で悪玉菌を抑制し、善玉菌を増やしてくれる「水溶性食物繊維」がバランスよく含まれているので、腸内環境へのW効果があります。
日頃の食生活で摂取するのが難しいのが「水溶性食物繊維」です。大麦に含まれる水溶性食物繊維の大部分は「β‐グルカン」と呼ばれるもの。このβ‐グルカンが、コレステロールを低下させ、腸で余分な糖質を吸収させず、血糖値の急激な上昇を抑制してくれます。
さらに、大麦を朝食で摂ると、昼食&夕食後も血糖値が急上昇しにくくなるという「セカンドミール効果」も期待できます。肥満や生活習慣病の原因のひとつは、糖質を摂り過ぎたときに血糖値が急上昇する「食後高血糖」です。この血糖値を抑制してくれる効果で、生活習慣病になりにくい体を作ってくれるのです。
では、大麦の使い方をご紹介しましょう。
大麦はゆでておけば、あとはラクラク。たっぷりの湯を沸かし、15~20分ゆで、ざるにとり、ぬめりを取りたければ流水で洗い(私はこのぬめりも好きなので洗いません)、水気をしっかり切ります。これを大さじ2くらいずつラップで包んで冷凍しておくだけ。この「ゆで大麦」さえあれば、いろいろな料理に使えます。ちなみに私は2合分を一度にゆでて、冷凍保存してます。
写真の飲み物は、毎朝のスムージー。ゆで大麦、ヨーグルト、季節のフルーツ(写真はいちご)、好みではちみつをミキサーにかけるだけ。これに、スープやサラダを添えたり、食べ過ぎた翌朝はこれだけ、のときも。このおかげで、ラクラク体重減を達成したのだと思います。
ミネストローネのようなスープの具としてプラス、サラダにクスクスのように加えても。挽き肉に加えて、ぷちぷちした食感をプラスすると、いつもの味がひと味違い、家族からも大好評。たとえば、ハンバーグ、コロッケ、ピーマンの肉詰め、餃子、ミートローフなどに。
青菜の煮びたしに加えると、おだしを吸って、いつもの味がランクアップ。ふろふき大根の練り味噌に加えても楽しいですね。
もちろん、白米に大麦を加えた「大麦ごはん」は、雑穀米や玄米よりクセがなくて、ぷちぷち感が楽しく、白米好きの夫と娘もこれならと、食べ続けています。この大麦ごはんでちらし寿しやチャーハン、パエリア、炊き込みごはんも。チャーハンは、ゆで大麦だけで作ってもおいしい。パラリと仕上がるので、大麦100%のチャーハンもおすすめです。
ちなみに、私は「はくばく」の『もち麦ごはん』(60g入りのスティック12袋入り)を使っています。我が家は、2合のお米にもち麦2袋の割合がお気に入り。スティック状の袋入りなので、お米に混ぜるだけ。白米同様に炊きます。炊き方は商品の袋にも明記されています。大手スーパーなら、ほとんどのお店に置いてあります。
主食だから、無理せずに毎日食べ続けられること、お財布にやさしいお値段であること、も魅力のひとつですね。「体に効く大麦」、ぜひ試してみてください。