坐骨を3㎝ 後ろに引くだけ
正しい座り方!
姿勢がくずれてしまう大きな原因が普段の「座り方」。そんな座り姿勢が瞬間的に整えられるのが、坐骨を3㎝後ろにずらすだけの方法。これさえ覚えておけば、簡単に美姿勢がキープできます!
お話をうかがったのは
片平悦子さん
Etsuko Katahira
整体師。「ヒーリングセンターヘルメス」代表。25年間で5万人以上に施術。治療家としての活動のほか、治療家への技術指導も行う。著書は『たった3センチで人生が変わる座り方』(朝日新聞出版)など
坐骨を3㎝引く方法は、以下のようにごく簡単。座るときにいつもこれを行えば、姿勢のくずれが防げます。
1
坐骨を少し浮かせて3㎝後ろに引く
足をそろえ、椅子の前方に手をついて足に体重をかけ、坐骨を少し浮かせて3㎝後ろに引き、椅子の背に肛門がくるようにします
2
骨盤の角度を保って上体を起こす
1の骨盤の角度を保ちながらゆっくりと上体を起こします。これが正しい座り方。耳と肩と股関節が一直線になっているのが正しい状態です
股関節の歪みが気になる人は大転子(だいてんし)を3㎝後ろにずらす
股関節が歪んでいて痛みがある人は、さらに大転子(太ももの外側付け根の骨)を手のひらでつかみ、斜め45度後方に引くと改善しやすく
坐骨の後ろのほうに体重をのせて座ると、骨盤が後ろに倒れて背中が丸くなり、首が前に突き出た悪い姿勢になってしまいます
坐骨を3㎝後ろに引こうとすると反り腰姿勢になりがちですが、これはNG。お尻を後ろに突き出したり、胸を張ったりしないこと
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腰をチェック!
正しい座り方ができていると腰の筋肉が柔らかくなります。まず、腰に両手の親指をぐっと深く入れましょう
そのまま上体を前後に動かしたとき、指に触れた筋肉がふわっと柔らかくなるところが、座ったときの上体のベストポジションです
頭の位置をチェック!
正しい座り方をし、首を下に傾けてみましょう。頭がすっと軽く感じられたら頭の位置が正しい状態
(写真左)前重心だと、下を向いたときに首が前に大きく倒れ、頭が重く感じます
(写真右)頭の位置が後ろにいっていると、下を向いたとき首の前が詰まります
脚の外側重心を正すなら
これをプラス!
外側重心でO脚が気になる人におすすめなのがタオルギャザー運動。膝から下の筋肉がまんべんなく使われて重心が正しくなり、O脚改善にも効果的。
タオルギャザー
足の指でタオルをたぐり寄せるだけ
椅子に座り、床に広げたフェイスタオルの端にかかとをのせ、足指でタオルをたぐり寄せていきます。これを何回か繰り返しましょう
トップス¥6,800・レギンス¥5,800/Flemew Yoga&Fitness GINZA
撮影/城 健太 ヘア&メイク/木村三喜 モデル/ 原 歩美 スタイリスト/鈴木由里香
取材・原文/和田美穂