こんにちは小野アムスデン道子です。日本から6時間半、街を流れる大河チャオプラヤー川、輝く黄金寺院や暁の寺、そしてスパイシーな食事と、いつ行ってもエキゾチックで楽しめるタイのバンコク。そこでちょっと優雅なマダムに変身できそうな場所をご紹介します。
それは、バンコクで最初のラグジュアリーホテルともいわれる「マンダリン オリエンタル バンコク」。なかでもサマセット・モームをはじめ数々のセレブリティに愛されてきた「オーサーズ ラウンジ」は、コロニアル様式の白亜の建物の吹き抜けに、白いラタンの家具が置かれて、うっとりするような空間です。
開業140周年を迎えた昨年2016年に、このオーサーズ ラウンジ棟とその横のガーデンウイング棟は改装されたばかり。開業当初の面影をそのまま残しながら、日の光の中ではっとするほど明るく輝いています。
ここで、3段のトレイでサービスされるアフタヌーンティーをいただくのは、まさに紳士淑女のための時間。訪れた時には、ギターが「パッヘルベルのカノン」を奏でる中、ゲストが静かな会話とお茶を楽しんでいました。
アフタヌーンティーは、3種類。いちばん上のトレイが異なります。レモングラスやチリ、ライムでマリネされたカニのサンドイッチやカレーのパフなどタイらしい“ザ・オリエンタル”、伝統的なキュウリや卵のサンドイッチの“ウェスタン”そして“ベジタリアン”で、それぞれ2段目のスコーン、3段目のスコーンも異なります。
ティーは、歴史あるフランスの紅茶店“マリアージュ・フレール”。”ウェスタン・アフタヌーンティー“はクラッシックラインのティーが5種類、 “ザ・オリエンタル・アフタヌーンティー”はホテル開業140周年を記念してブレンドされた緑茶に柑橘系が香るオリジナルのスペシャルブレンドティー4種類の中から1つを選べます。アフタヌーンティーはセットが1450バーツ、ティーは390バーツ(各 税・サ別)とさすがのお値段ですが、セットはボリュームもあるので、午後ゆっくりと時間をとって楽しみたい感じ。
対岸にスパとレストランがあり、客室棟と分かれているのも「マンダリン オリエンタル バンコク」の一つの特徴。これ自体がとても非日常で、ゆったりと流れるチャオプラヤー川を渡って行くのがとても心地よいのです。趣きのあるスパは、築100年を超えるチーク材の建物の中にあってとてもクラッシック。
タイの古式マッサージやアーユルヴェーダもありますが、中国医学とアロマセラピストが共同で開発したというエッセンシャルオイルを使っての「マンダリンオリエンタルシグネチャースパセラピー」(2時間、6500バーツ)がおすすめ。お手軽なメニューでは、スウェディッシュなどの各種マッサージが1時間(2900バーツ)からあります。他にデトックスやパーツケアなど、どれも効きそうで迷います。
私はシグネチャーをお願いしたのですが、しっとりしたココナツオイルをベースにレモングラスやミントも入れた爽やかなオイルで、指や肘を使って「押し流す、ころがす」の動きが絶妙。施術の後は、身体が開いて別人になったような気分で小腹がすくのですが、施術後レモングラスのお茶とスパイシーなライスシリアルが堪能できます。
レストラン、アフタヌーンティー、スパなどは宿泊者でなくても利用可能。生花が飾られ、極上のホスピタリティを誇るラグジュアリーホテルとして評価の高い「マンダリン オリエンタル バンコク」ですが、時期によっては客室あたり300米ドルから出ることも。お泊まりもチェックしてみては。
マンダリン オリエンタル バンコク