今世紀は「腸の時代」!" 腸"がこれからの美と健康を大きく左右するといわれています。今回は、羽田美智子さんが、腸内細菌の世界的権威、辨野義己(べんのよしみ)先生からOurAge世代に向けた快便にまつわる"腸にいい話"を教えていただきました。
"うんちは体からの便り"と先生。メッセージをしっかりと読み取って若さと健康寿命を手に入れましょう。
うんち博士・辨野 義己先生に教わりました
健康・長寿・若さのカギ!
「快便」ライフの送り方
「快便ライフ」を送るために知っておきたいこと
快便のためにぜひ身につけたいのがうんちを「作る力」「育てる力」「出す力」。まずは自分の腸年齢やいいうんちについて把握して、食生活と運動を見直しましょう。
ここでは、2回に分けて「快便ライフ」のために知っておきたい4つのことをご紹介します。
今回はまず、1.いいうんちと悪いうんち、2.腸年齢のチェックポイント、についてです。
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なかなか人と比べられないから…
いいうんちと悪いうんちを知ろう
理想的なうんちの成分の80%は水分。残り20%のうち、1/3が食べ物のカス、2/3が剝がれ落ちた腸の粘膜と腸内細菌です。「腸内細菌が、毎日排出されているとは知りませんでした」と羽田さん。では形はどうでしょうか。善玉菌が優勢だとバナナに似た黄色から黄褐色のうんちが出ます。量は個人差がありますが2、3本。悪臭もなく水に浮きます。これに対して悪玉菌が優勢な場合は、褐色から黒色で異臭を放ち、水に沈むウサギの糞に似たコロコロとしたものに。
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チェックリストで「腸年齢」を把握して。
実年齢との開きが大きいほど要注意!
さまざまな要因によって腸内常在菌のバランスがくずれると、善玉菌が減り悪玉菌が増加します。さらに腸の動きが悪化、排出する力も弱まるためにうんちの量が減り、腸内に有害な物質がたまりやすくなります。こうした腸内環境の変化を確認できる「腸年齢」を知るチェックリストを辨野先生が作成。あなたは、1~10の項目がいくつ当てはまりますか? 実年齢と腸年齢の開きが大きいほど要注意。快便ライフへの第一歩を、今すぐ踏み出してください!
…結果は?
9個以上 腸年齢は60歳以上。実年齢との開きが大きいほど要注意。
6~8個 悪玉菌が増加している。体調をくずす可能性あり。
3~5個 生活を見直す必要あり。
1~2個 腸年齢と実年齢は同じ。
辨野義己さん
Yoshimi Benno
1948年生まれ。国立研究開発法人理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員。40年以上、腸内細菌と健康の因果関係を研究。『腸内細菌の驚愕パワーとしくみ』(C&R研究所)、『100歳まで元気な人は何を食べているか?』(三笠書房)など著書多数
次回は、「快便ライフ」を送るために知っておきたいこと、3.食物繊維を含む食品を基本に発酵食品を取り入れる、4.うんちを出す力をアップするための腸腰筋を鍛える、の2つをご紹介します。
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/稲垣亮弐(マロンブランド) スタイリスト/梶原寛子〈羽田さん〉 中野径恵〈食品〉
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/向井真樹 撮影協力/UTUWA