こんにちは小野アムスデン道子です。
ロンドンのど真ん中、ピカデリー・サーカスを上がってすぐ、ブランド店やお洒落なブティックが並ぶリージェントストリートに面した「ホテル・カフェ・ロイヤル」は、オスカー・ワイルド、チャーチル元英国首相やエリザベス・テーラー、デビッド・ボウイも愛した、隠れ家のようなホテルです。
創業1865年、フロックコートを着たドアマンに迎えられると、敷居が高いかしらと思うのですが、スタッフはとてもフレンドリー。「ホテル・カフェ・ロイヤル」は、その名前にあるように元々はオスカー・ワイルドやコナン・ドイルも通ったという、ワインショップを併設するカフェ。そんな著名人に愛されたレジェンドを引き継ぎつつ、今は世界中の高級ホテルの組織「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」にも加盟の、160室を有するロンドンの一等地に立つホテルになったのです。
常連だった作家にちなみ「オスカー・ワイルド・バー」という名前で呼ばれるようになったレストランは、開業当時からの鏡張りでゴールドに輝くインテリアはそのままに、今はアフタヌーンティー専用となっています(月~金14~18 時、週末12~18時)。デビッド・ボウイなど著名人が座ったのはいつもコーナーの席のようで、こちらもそのまま健在。
さて「ホテル・カフェ・ロイヤル」のお部屋とスパをご紹介。部屋のドアと一体化したスタイリッシュな廊下から入ると(一瞬どうやって部屋に入るのか戸惑いましたが、ルームナンバーにカードキーを当てるとカチっと扉が…)、天井が高く広々した部屋はペールトーンのピンクやグレーのインテリアでモダンなのに落ち着きます。
向かいあったソファやダイニングが、ロンドンのハイエンドなアパートを感じさせます。また、、大理石の床にバスタブが置かれ、お風呂に浸かりながらミラーテレビを見られるというバスルームもお洒落。
そして、宿泊客なら自由に使えるスパ施設「アカシャ・ホリスティック・ウェルビーイング・センター」とスパメニューの充実度が群を抜いています。一部の客室には、スパ施設へバスローブのまま行けるように専用エレベーターもあり。300㎡もあるフィットネスジムやライトがほのかに揺らめく18mのプール、ジャクジー、サウナそしてハマム(アラブ式の温浴施設。水着着用なのでお忘れなく)まで。スパでは、フォーエレメンツ(水・土・火・空気)マッサージやアーユルヴェーダ(これらは有料)、プールではワッツ(水中セラピー、25分で60ポンドから)といったこの機に磨きをかけられそうな珍しいメニューもたくさん揃っています。
宿泊料金は、時期や空きによって変わりますが、最低は380 ポンドからと手の届かぬお値段ではありません。昨今、ポンドが安くなって(1ポンド=144円、2017年5月1日現在)英国も行きやすくなりました。
ホテル・カフェ・ロイヤル Hotel Café Royal
http://www.LHW.com/caferoyallondon
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2017年は、ダイアナ元妃が亡くなってからちょうど20年ということで、2018年2月28日まで限定で、特別展「ダイアナ 彼女のファションストーリー」が英国王室の住まいでもあるケンジントン宮殿で開催されています。チャールズ皇太子との婚約記念撮影の際はまだ可愛いピンクのドレスを着用されていたのが、お妃となってからは華やかなイブニングドレスの中に個性がうかがえて、ダイアナ元妃の生き方がファッションを通じてたどれる展覧会です。
ダイアナ 彼女のファションストーリー DIANA HER FASHION STORY
ケンジントン宮殿 http://www.hrp.org.uk/kensington-palace/
ロンドンまでの旅は英国のナショナルフラッグキャリア「ブリティッシュ・エアウェイズ」を利用しました。行きは、羽田空港から写真のプレミアムエコノミーですが、ヘッドレスト、フットレストのあるワイドシートに歯ブラシセットなどのアメニティも付いて、イヤホンもノイズキャセリング。搭乗の際にはスパークリングワインのサービス、小腹がすけばカップ麺もお願いできます。帰りは成田行き、クラブワールドというビジネスクラスで。ヒースロー空港の広々としたラウンジが使えます。飛行機はB787-9という新しい機材で、保湿・気圧が保たれて快適。ビジネスクラスは、プライベート感のあるフルフラットシートです。3コースの食事もいただいてぐっすり眠って帰国の空の旅でした。
取材協力/
英国政府観光庁 https://www.visitbritain.com/jp/ja
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド http://www.LHW.com