こんにちは小野アムスデン道子です。大阪生まれの私にとって、グリコと言えば、道頓堀のネオンサインと「ひとつぶ300メートル」のキャッチフレーズ、遠足のおやつ必携品だったキャラメル。その他にもビスコやらポッキーやらおやつの銘品が多数ありますが、その始まりは名前の由来でもある栄養素「グリコーゲン」。そのグリコーゲンをアンチエイジングスキンケアにいかすという研究がされているグリコ健康科学研究所を訪ねました。
グリコ健康科学研究所があるのは、大阪市西淀川区にあるグリコ本社の中。ここには、冒頭の道頓堀グリコネオン(現在6代目!)やら、懐かしさいっぱいの“おまけ”の変遷が展示されている「江崎記念館」という資料館があって興味深いのですが、こちらは後述するとして、まずはグリコーゲンについて。グリコ健康科学研究所研究員の八ッ橋宏子さんにお話をお聞きしました。
そもそもグリコーゲンとはどのような栄養素なんでしょうか?「ヒトの肝臓や筋肉をはじめ皮膚にも含まれている身体の構成成分で、分解されてブドウ糖になるので、エネルギーの素とも言えます。」
スキンケアの研究も始められたのは?
「皮膚の潤いにも寄与しているグリコーゲンが加齢と共に減少することが分かり、スキンケアで補えば効果があるのではないかということからです。グリコーゲンには、皮膚の保湿成分であるヒアルロン酸やセラミドを生み出す力と、肌の老化の素になる活性酸素が紫外線で発生するのを抑える効果があるのです」
グリコーゲンのスキンケアへの利用研究でのご苦労は?
「グリコでは酵素研究やその技術が強み。2004年に植物由来のデンプンに酵素を反応させてグリコーゲンの生成に成功。これがEAPグリコーゲンです。その後、実用化レベルまで多量に製造できるようになるまでが苦労でした」と八ッ橋さん。とても健康的でお肌がつるりとされているのはさすが。
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そんな江崎グリコは、お菓子だけではなく「gg(ジージー)」というエイジング・スキンケア化粧品を2012年から発売。EAPグリコーゲンをはじめ、美白成分のα—アルブチン、保湿に役立つ12種類の植物成分も配合して、大人の肌に自発保水(EAPグリコーゲンが角層に潤いを与えること)をもたらすという、肌を基礎から変えることを目指したエイジングケアだそう。クレンジングミルク、フェイシャルソープ、ローション、クリーム、ナイトジェルというラインナップです。
いいなと思ったのは、夜の洗顔後にローション、クリームをつけて、その後にナイトジェルをつけるというお手入れ。「gg エレジナ ナイトジェル」(5,200円 税別、80g)は、洗い流さなくてもよいジェルパックで、朝のお肌が生き生きする感じ。
もう一つとても気に入ったのは、「gg エレジナ クリームV」(6,000円 税別、35g)というクリームのテクスチャー。見た感じはすごくこっくりと濃いように思えるのに、肌にのせるとて伸びがよくてなじみがすごくよかったです。いずれもネット通販やホームページからダイレクトショッピング出来ます。
江崎グリコ 「gg」 https://www.glico-direct.jp/gg/
研究所でお話を聞いてから、「江崎記念館」に立ち寄りました。グリコは、2017年で95周年を迎える会社。自分も子供も、おやつでお世話になったグリコの懐かしいラインナップも並んでいて、感慨深い気持ちに。道頓堀の「ゴールインマーク」は、自分が小さい時も元気の象徴。地元大阪の会社が、美も元気も応援してくれるのはうれしい気分になりました。