編集部Uの実感・実体験レポート第2弾
(第1弾は、こちらから読めます)
ムカシのような"幸せな眠り"を取り戻すための
睡眠向上への道!
50歳くらいから増えるといわれる、女性の睡眠時無呼吸症候群。呼吸を助ける機械を装着すればよく眠れるが、旅行のときまで機械を持ち歩くのは切ないし、できれば顔に何もつけず解放感に浸って快眠をむさぼりたい!
睡眠時無呼吸症候群と診断された編集部Uが挑戦した、症状を軽減するあれこれとその結果を、公開!
●TRY3●
寝返りがちゃんとできているかチェック
ずっと仰向けで寝ていると、舌根沈下になって、睡眠時無呼吸症候群になるおそれが。ならば、寝返りを打てば朝まで熟睡できるのか?
いったい自分がどの程度寝返りできているのか、専門サロンで相談しました。
寝返りを打たないほうがいいと思っていたけれど、
実は質のいい睡眠には寝返りも大切だった!!
寝返りを打つ=寝相が悪い、仰向けに寝る=寝相がいい、と長年信じていた私。仰向けに寝る習慣がついていたため舌根沈下になっていたわけだが、横向き寝対応の枕に出会えて寝つきは改善しました。でも、寝返りせずに寝姿勢が固まっていて質のいい睡眠をとれないのでは、と疑念をもっていたのでした。
まずは、耳鼻咽喉科医師竹腰先生に、寝返りの重要さについてお伺いしました。
竹腰英樹さん Hideki Takekoshi
1時間に2回ほどの
寝返りが安眠の目安
ずっと同じ姿勢で寝ていると、圧迫されている部分の血行が悪くなったり熱がこもったり。それを防ぐのが寝返りです。
「睡眠中に1時間当たり平均2回ほど寝返りをするといわれますが、寝返りが多すぎるのは寝やすい姿勢が見つからないか、気道が狭く呼吸がしづらくて寝苦しいのかもしれません。少ないのは安定して眠れていることになりますが、少なすぎるのは問題。枕や寝具などが合わず寝返りしにくい状況だと、血行不良などの不快感で熟睡できていない可能性があります」
特に仰向けで寝る習慣がある人は、適度な寝返りで横向きの寝姿勢をとることがおすすめです。
「仰向けで寝ると舌根沈下になるおそれだけでなく、鼻腔粘膜がうっ血して鼻腔が10~25%狭くなります。内臓脂肪が多い人は、腹部の脂肪が肺や気管を圧迫して空気の通り道を狭くさせてしまいます。軽度の睡眠時無呼吸症候群なら、体位を変えるだけである程度改善するので、程よい寝返りはとても重要です。枕や寝具、パジャマを見直してみましょう」
次ページに続きます。
また、睡眠中の寝返りの様子をチェックして、一人一人の睡眠環境をアドバイスしてくれる場所「&Free」を知り、予約。活動量計を10日間つけて調べたところ、ちゃんと寝返りを打てていることが判明しました。日中の活動を増やせばもっと眠りの質がよくなりそう。
& Free ねむりの相談所 有楽町マルイ店
「ねむりの相談所」では、日本睡眠科学研究所認定のスリープマスターの資格をもつスタッフに睡眠環境の測定と睡眠環境改善のアドバイスを受けられます。最初にコンサルティングシートと質問票に記入。希望により活動量計を貸し出されるので1~2週間装着。活動量計は、お風呂に入るとき以外は装着して、日中の運動量と睡眠時の姿勢や寝返りの回数、時間を可視化して示してくれる。その測定をもとに改善のアドバイスをしてくれます。
思ったよりちゃんと寝返も打てていて、睡眠状態もよいと解析さてホッ。寝つきをよりよくするために寝る前にベッドで体を緩めるストレッチをアドバイされました。上はそのひとつで、抱き枕を使う動きです。
下記が、解析データです。
次回は、睡眠の質を左右し、いびきや喉の乾きをなくすための[鼻呼吸]を目指すために必要なことについてご紹介します。
イラスト/sino 取材・原文/小林みどり