こんにちは小野アムスデン道子です。
スリランカは、成田からスリランカ航空の直行便を利用すれば、約9時間20分。北海道の8割ぐらいの大きさの国に巨岩のシギリヤロック、古都キャンディなど世界遺産が8つ、アーユルヴェーダなども有名で、おすすめの旅先です。そして一島1リゾートのモルジブへは、スリランカから飛行機で1時間半の首都マーレに飛んで、さらに水上飛行機などでリゾートに行けます。スリランカとモルジブの両方を味わってしまおうという欲張り旅のレポートです。
前編はスリランカの空港から50分、最大都市のコロンボには20分ほどのコロニアルホテルへ。
ホテルは、かつて英国総督の邸宅で、マウントラビニア地区の小高い丘のから海を臨む「マウント ラビニア ホテル」。空港から向かう際は、空港内に複数のタクシー会社が並んでいるのですが、行き先を告げると、その場で運賃を提示してくれます。ここで支払いを済ませれば後は乗っていくだけ。後で支払う手間がないので気楽です。
丘の上のヴィクトリア調の白亜の建物に全210室。今回はバスタブのあるダイレクトオーシャンビューの部屋で約US$140〜という料金で、シーズンによってはさらに割引のセールがあることも!この価格はお値打ち。やはり海の見えるお部屋がおすすめです。静かな波の音にまた癒されます。
200人が入れるという広いダイニングは、テラス席がプールサイドにあって開放的。朝食のブッフェがとても充実していて、コンチネンタル、中華のお粥や蒸しもの、パンにフルーツ、そしてスリランカセレクションのコーナーでは、各種カレーにスリランカならではココナッツや鰹節、唐辛子で作ったふりかけ「ボル・サンボル」が並び、ロティ(クレープ状のパン)やそうめんのようなストリングホッパーなども。特に、写真の左の皿の端にのっている「エッグホッパー」は、米粉のクレープに卵を落として目の前で焼き上げてくれるもので、あまりのおいしさにお代わりしてしまうほど。
次ページに続きます。朝食の後は、インド洋を臨んで海とひと繋がりのような気分のプールでひと泳ぎしたり、潮騒の聞こえるスパでトリートメントを受けたりも。ラベンダーとイランイラン、レモングラスとシナモン、バニラとジンジャーなど3種類のエキゾチックな組み合わせのエッセンシャルオイルのマッサージが90分で$95。頭と顔のお手入れも入って十分に寛げます。
プライベートビーチは泳ぐには波の勢いが強いのですが、東屋があってウェディングやプロポーズの場所にも使われるのだとか。ビーチから続くレストラン、シーフードコーブは、夜になると獲れたての魚介が並び、グリルやスチーム、カレーなどお好みの料理法で仕上げてくれます。ビーチに並んだテーブルで波音を聞きながら食事するのは最高に気持ちがいいのです。
さて、このホテルは、元は英国総督サー・トーマス・メイトランドの邸宅だったのです。19世紀にスリランカに赴任した総督は、スリランカの女性ダンサーであるロヴィニアと恋に落ちます。彼女が会いに来れるよう掘らせたというトンネルが今も残り、スタッフが案内してくれて中を覗くことも。当時、身分違いの恋は許されず、悲恋として幕を閉じてしまいますが、情熱的なこの恋のロマンチックな雰囲気が今もホテルを包んでいます。ホテル内にホテルの歴史を物語るミュージアムもあって、そこには邸宅時代の写真などが展示されています。
ホームページにも出て来るポルトガル人とスリランカ人の間に生まれたエキゾチックなロヴィニアの絵。なるほどこれほどの美人であれば総督が魅了されるのも無理もないような…。
https://www.mountlaviniahotel.com/history.html
1日ですが、スリランカでコロニアルな気分に浸った後、ここからモルジブの首都マーレに飛んで、リゾート感いっぱいのモルジブへ向います。
マウント ラビニア ホテル Mount Lavinia Hotel