脚を組んで座ったり、バッグを利き手側でばかり持ったり、床にペタッと横座りしたり…。年齢を重ねるにつれ、こうした間違った重心のかけ方をするクセが固定されてしまいます。すると、ついてほしくない箇所に贅肉がたっぷりついてしまうことに! そこで、ここでは正しい重心のかけ方をレッスン。立ち姿勢や座り姿勢の"正しい重心の位置"を意識して、"痩せ体質"へと変えていきましょう。
加齢で太りやすくなるのは、
重心のずれが原因
一般的に、欧米人に比べると日本人は、骨格や筋肉の質などにより重心の軸が後ろにいく人が多いです。そのため、後ろにひっくり返らないようにバランスをとろうとして前かがみになり、加齢とともにその姿勢が固定されてしまう傾向に。無理な姿勢になって負荷のかかった箇所は、炎症が起きてむくんだり、血液を運ぶポンプとなる筋肉の可動域が狭まって、老廃物が流れずに代謝が低下したり…。結果、贅肉がつきやすい、太りやすい体質になるのです。
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[イラスト左・正面]
首の付け根、太ももの前、ふくらはぎは、姿勢のくずれにより負荷がかかり、炎症を起こしてむくみやすくなります。また、むくんだまま放置すると、贅肉としてたまることに。二の腕や下腹部は、代謝が悪くなることで、贅肉がつきます
[イラスト右・背面]
丸まった背中の形に沿って、贅肉がついていきます。一方、お尻は、贅肉の重みで形が四角くなり、垂れ下がります
次回は「痩せ体質」になる重心のかけ方をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/中島 彩 指導&監修/イワイ・タカアキ