すでに贅肉がたっぷりついた部分を痩せさせるには、体が硬くてもできて、別のことをしながらでもできる「重心移動ストレッチ」がおすすめです。短時間でも、普段の間違った姿勢によって"使われていない筋肉"を動かすことが可能に。効率的に脂肪を燃焼させながら、徐々に正しい重心へとリセットしていきます。
二の腕
Upper arms
腕の後ろの筋肉を伸縮させ、
"振袖肉"を解消
体が前傾して丸まった状態だと、二の腕の後ろの筋肉、上腕三頭筋が使われにくくなり、ぷよぷよの二の腕に。それを改善するには、上腕三頭筋を縮めたり伸ばしたりしながら、丸まった重心を起こしていくストレッチが効果的です。筋肉が最大限伸びるよう、ひねりを加えるのが秘訣。
[イラスト右から]
脚を前後に開き、片腕を曲げる
背筋を伸ばして真っすぐ立ち、右脚を前に出して、脚を前後に開きます。手を握り、左腕を前に出すようにして肘を90度に曲げ、スタンバイして
腕をひねりながら最大限伸ばす
手を握ったまま、左腕を内側に回転させるようにひねりながら、手のひら側が上を向くようにして、後ろに伸ばし、約1秒間キープ。目線は伸ばした腕の先に向けます。まずは左腕でこの動作を20回行い、次に右腕も同様に行います
次ページで背中と首のエクササイズをご紹介。
背中と首
Back & Neck
上体を反らす姿勢で横に
回転させ、可動域を広げる
上体を反らす姿勢で右や左に回転させることで、首から腰までつながる背中の大きな筋肉、脊柱起立筋を奥深くまで伸ばせます。これにより、丸まった背中が真っすぐに。首横のむくみも解消されます。手を添える位置によって伸び方が変わるので、いろいろな位置を試してみましょう。
[イラスト右から]
座りながら、左右の手を肩と骨盤に
背筋を伸ばして椅子に浅く座り、左手で右肩をつかみます。右手は背中から回して、左の骨盤を押さえます
上体をひねり、そのままキープ
この状態のまま、顔をできる限り右に向けます。それに連動させるように上体もひねり、約1分間キープ。反対側も同様に行います
次回は太ももと脚、下腹、お尻の重心移動ストレッチをご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/中島 彩 指導&監修/イワイ・タカアキ